みじかいストーリー 

 書いてみた 

 

 

『カメと男(後編)』

 

 

カメと男の競争が始まった。

 

 

 

 

約束どおり10分のハンディをもらい、カメが先に歩き出したました。

 

 

 

ゆっくり歩いているカメを見ながら、男はアレコレ考えていた。

 

 

 

 

自信満々だったが、何か策でもあるんだろうか?

 

 

もしかして途中に罠が仕掛けてあるのかもしれないな…。

 

 

 

 

 

10分経ってもまだ近くを歩いているカメを見ながら、

どうしたものか…と考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらく経ち、遠くにいるカメを見ながら男は歩き出しました。

 

 

歩きながら、罠がないか?気を付けながら歩いていると、

茂みから突然ヘビが現れ、男は驚いて飛び退きました。

 

 

ヘビは頭をあげ、少しの間男を見ていたが、また茂みの中へ入って行きました。

 

 

男は気を取り直して歩き出したが、前方を歩いているはずのカメの姿が見当たらない…。

 

 

 

 

 

 

どこに行ったんだ?

 

 

 

 

 

 

男は速足で歩きだした。

 

 

 

少しすると、ゴール地点にカメがいるのが見えた。

 

 

 

 

 

どういう事だ…?

 

 

 

 

 

 

 

男が到着すると、カメは自慢げに言った。

 

 

「ほら、言ったとおりだろ?」

 

 

 

 

 

男はカメが何かずるい事をしたのじゃないかとカメに言ったら、

カメはすごい勢いで怒った。

 

 

 

「君はつくづく無礼なヤツだな!

同じカメなのか確認するためにワタシの甲羅に木の実をすりつぶして付けたり、

挙句はずるい事をしたと言う!負けたのが悔しいからって、酷すぎるじゃないか!」

 

 

 

 

男はキョトンとした。

 

 

 

 

オレは木の実をカメの甲羅に付けたりしていないぞ…?

 

 

 

 

ふと見ると、着ていた服が違っている。

 

 

生成りの服を着ていたはずなのに…どういう事だ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

男はその場に呆然と立ち尽くすのでした。

 

 

 

 

 

おわり 笑爆  笑