みじかいストーリー
書いてみた
『あの世も…』
「あぁ 今日もたくさん飲んでいい気分だ♪」
オレは上機嫌だった。
すると、ピピピーーーーッ!!という
けたたましい笛の音がしたかと思うと、
いきなり両手に手錠をかけられた。
両脇には屈強な男が2人。
1人がオレにこう言った。
「憑依迷惑罪で逮捕する!」
(はぁ?)
「誰だ、あんたらは!」
「われわれは、幽界警察だ!」
「ユウカイケイサツだって!?」
「われわれの事を知らないところを見ると、新人だな」
「生きている人間に憑依して、迷惑行為をしている霊体を取り締まっている!」
「オレがこの人間にどんな迷惑かけたって言うんだよ!
気持ち良くなって寝てるじゃないか!」
「おまえが憑依して、この人間に大量にアルコールを飲ませたことによって
急性アルコール中毒なり、今 昏睡状態に陥っているんだ!!」
「…チッ…あのくらいの量で…」
「連行する!」
「待ってくれよ、どこに連れて行くんだよ!?」
「幽界刑務所だ」
「おまえのように悪い事をしても、まったく反省しない霊体がたくさんいるんだ」
「ふふ…生きてる人間の刑務所とはぜんぜん違うぞ。
そのうち、イヤでも上に昇って行きたくなるさ…」
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