みじかいストーリー
書いてみた
『やっぱり私たちって…』
ぶらぶら歩いていると、後ろから声をかけられました。
「あの～もしよかったら、近くのお店でメロンソーダでも
ご一緒にいかがですか？」
（はぁ？ メロンソーダ？）
なんてセンスのない誘い方をする人なんだろうと思って、振り向くと、
もう、ビックリ！！
「あらっ！彦ちゃん！」
「え～～っ！織ちゃん！？」
「・・・・・」
「・・・・・」
「きのう天の川であんなに愛を語らったのに…もうナンパですか、彦ちゃん…」
「ち、違うよ、織ちゃんだと思って声をかけたんだよ！」
「それにしてはすごく動揺してるじゃない…」
「だって、きのう別れたばっかりなのに、この広い地上でまたすぐに会えるなんて驚きだよ！」
私たちは、次の年は趣向を変えて、地上で会うことにしたのです。
1年かけてお互いを探し求める旅をしましょうって…。
なのに、なのに、
こんなにすぐに逢えてしまうなんて…。
「お、織ちゃん、とりあえずメロンソーダでも飲まない？美味しいよ…」
やっぱり天の川で年に一度逢うほうがよかったのかしら。。。
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