『眠れないとき』
よく、眠れない時は
羊を数えたらいいい、なんていうけど、
本当かな？
試しにやってみようかな。
羊が1匹
羊が２匹
羊が３匹・・・・・・・・・
・・・羊が千２百・・・何だっけ？
もう何匹数えたのかわからなくなってきちゃったよ。
それでも相変わらず、
羊は規則正しく私の前を
ぴょんぴょんと通り過ぎて行く。
一向に眠くならないし、飽きて来た。
そうだ、違う動物でやってみよう！
サルが1匹
サルが2匹
サルが3匹・・・・・・・・。
目の前のサルは飛び跳ねて、
なかなか目の前を通ってくれない。
うわーーー！
わんさか集まって来た！
サルはやめよう！
今度はゾウにしよう！
ゾウが1頭
ゾウが2頭
ゾウが3頭・・・・・・・・。
ゾウは目の前をゆっくり、のしのしと歩いて行く。
ゾウの歩くペースでゆっくり数えていたら、
なんだか眠くなってきた・・・・・・・
のに、
また目が冴えてきてしまった。
今度は何にしようかなぁ・・・
人間にしてみようかな？
人間が1人
人間が2人
人間が3人
初めは、スーツ姿の男性や女性が
目の前を通って行ったけど、
だんだん子供や、おじいちゃん、おばあちゃん、
ほふく前進する人まで現れた。
あれ？
何だか楽しくなってきたみたい。
踊りながら通って行く人は、
みんな私に手を差し伸べて
一緒に踊ろうと誘ってくれる。
その手を取り、みんなと一緒に踊っていると、
楽しくてHappyな気分になれた。
私はいつの間にか
笑いながら、眠りの世界にいた。
