『いたずらタヌキ』

 

 

あるところに、いたずら好きのタヌキがおりまして、

 

 

いろんなものに化けて、

 

 

人間を驚かせて楽しんでいました。

 

 

 

 

 

ある日一つ目のお化けに化けて、

 


いつものように人間を驚かせていると、

 

 

 

なんと、その人間はタヌキに変身したのです。

 

 

 

 

な~んだ、お仲間だったのか

 

 

そう言って、つまらなそうに歩きだしたところ、

 

 

いきなりかごに入れられてしまったのです。

 

 

 

驚いて見ると、

 

 

さっきの人間が、ニコニコしながらかごを持っていました。

 

 

 

「やっとつかまえた!人間だって化けられるんだぞ」

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってかごを抱えて歩いて行きました。

 

 

 

 

 

 

 

必要は発明の母

 

 

ならぬ

 

 

必要は変化の母なのでした。