『大きなネズミ』 3
(こ、ここはどこなんだ・・・・・)
見た事もない部屋で
変な格好をしたしネズミが話しかけてくるが、
何を言っているのかわからない。
何を聞いても返ってくるのは
チンプンカンプンな言葉だけ。
一方・・・・
「コイツ さっきからなんで変な言葉使ってるんだ?」
「変な菌が体に入っておかしくなったんじゃないのか?」
「我々に感染したら大変だ。徹底的に検査しよう。
だいたい裸でいるなんて変なんだよ!」
チューイチは思った・・・・・。
確かに姿はそっくりだけど、しっぽは短いし、
センサーの役目のひげは頭についているし、
変な言葉を話している・・・・。
こりゃ早く逃げ出さないと大変だぞ!
そう思っていると、
何やら透明の箱が目の前に現れて
蓋が開いたと思ったら
いきなり体が浮き上がりその透明の箱の中に
入れられてしまった!
「チューーーーーーーー!」
いくら叫んでももう無駄だ。
チューイチを乗せた宇宙船は
空の彼方へと消えて行った。
