0⇄1プロジェクトvol. 12 魂のチートデイ「商店街の常識を壊してつくる」 | COLORweb学生編集部

0⇄1プロジェクトvol. 12 魂のチートデイ「商店街の常識を壊してつくる」

0⇄1プロジェクトvol. 12 魂のチートデイ「商店街の常識を壊してつくる」

 

 

こんにちは、きつねこいなりです。

この度、仙台市役所とCOLORwebがタッグを組んで、このまちに暮らす若者の新しいチャレンジ「0⇄1(ゼロイチ)」を紹介・応援するプロジェクトを実施中です!

 

 

第12回目となる0⇄1プロジェクトは、「魂のチートデイ」を企画・運営した皆さんにインタビューをしました!

 

 

  「魂のチートデイ」とは?

 

 

君の本音がアートになる。音楽になる。

そして、誰かの勇気になる。

ちょっと夜の商店街に歌いに行かない?

水風船も投げれるらしいし。

(魂のチートデイ公式Instagramより)

 

東北大学全学教育科目「ライフ・キャリアデザインA」の特別課外プロジェクト「地域デザイン超実践コース」の最終発表として有志の学生が仙台市青葉区一番町四丁目商店街で7月25日〜27日に開催したイベント。商店街ににぎわいを取り戻すため、インク水風船をキャンバスにぶつけまくる叫びのアート「BUTIMAKE!」や、商店街のど真ん中で歌える青空カラオケ「みんカラ」を実施しました。

 

全員、東北大学の1年生で構成。

 

 

  0. 「魂のチートデイ」ってどうはじまったの?

 

 

 

―商店街でカラオケをしたり、インク水風船でアートをつくったり、すごくユニークな取り組みをされていますね…!みなさんの活動は、どういった経緯で始まったのでしょう?

 

メンバーをまとめるリーダー・渡邉祥也さん

 

渡邉さん:東北大学には「ライフキャリアデザインA」という授業があります。内容は「地域で働く楽しさややりがいを知る」というものだったのですが、特別課外プログラム「地域デザイン超実践コース」として、まちづくり企業の方々と「実際に一番町四丁目商店街の課題に挑む」という任意参加のコースがあったんです。

 

知るだけではなく実践までやってみたいと思った有志の9人が集まって、商店街を会場とするナイトイベント『Bang BAR仙台』で取り組みたい企画を提案させてもらったんです。

 

―大学の授業とは思えない、まさに「超実践」ですね!けっこう時間もとられそうですが、どういった思いで参加されたんでしょう?

 

渡邉さん:僕はもともと田舎出身で、地方における公共のあり方について興味がありました。「ライフキャリアデザインA」の授業で超実践コースが話題に上がった時、仙台市とまちづくり企業が協力しているとお聞きして、「これは何か大きなことができるな」と感じました。授業を通して考えたことをそのままにせず実践に移せるところを魅力に感じ、参加を決めました。

 

伊藤さん:大学一年生だから友達が欲しかった、というのもあります(笑)

 

終始笑いが絶えず、仲の良さそうな9人でした。

 

―実践したイベント名が「魂のチートデイ」という訳ですね。名前の由来についてお伺いしたいです。

 

渡邉さん:「チートデイ」は、ダイエットの息抜きとして、計画的に好きなだけ食事を摂る日のことです。このイベントが、脂肪ではなくストレスがたまっている皆さんにとって、そうした息抜きの機会になればと思いました。

 

 

告知用のチラシ

 

屋根のない商店街で思い切り熱唱できる青空カラオケ「みんカラ」

 

たまったストレスを叫びながら、キャンバスにインク水風船をぶつける「BUTIMAKE!」

 

渡邉さん:「商店街は買い物をしに行く場所」というこれまでの常識を一度くつがえして、「ストレスを解放する場所」という新常識をつくれないかという狙いで企画しています。

 

―面白い発想ですね!

でも斬新な企画って、なかなか実現するのが難しいイメージもあります。実現までの過程や苦労も、もう少し聞かせてください!

 

 

 

  ⇄:何度も失敗しながら前に進む。やってみてはじめて見えてきた苦労とやりがい

 

 

―活動を始めるにあたって、ハードルを感じたことはありますか。

 

 

久保田さん:金曜日の日程が潰れてしまうので、スケジュール的な課題はありましたね。

 

岡崎さん:でも、せっかく大学に入ったので、より社会と接点を持てるような実践的な取り組みに参加してみたいと思っていました。

 

川島さん:自分の中で「何も踏み出せなかったら大学四年間、どうなっちゃうんだろう……」という気持ちがあって参加しました。

 

―なるほど、やはり実践できるからこその負担は気になりつつも、新しい挑戦に一歩踏み出したい、大学生活をより充実させたいという気持ちが大きかったのですね。

 

お昼休みに時間をつくってみんなで企画を詰めていきました。

 

活動を始めたころは、「まちづくり」についてどのようなイメージを持っていましたか?活動の中で、その印象が変化したことはありますか?

 

渡邉さん:地元にいたころから「まちづくり」って言葉自体は知っていたのですが……結局効果はあるのだろうか、身にならないんじゃないかって懐疑的な印象をずっと持っていました。

でも、実際に「まちづくり」的な活動をしてみて、地域にいる人たちが起こす行動の積み重ねで地域が出来上がっていくんだと実感できたんです。「まちづくり」の最初の単位が「人」なんだな、と。実際に地域の人たちが熱い議論を交わしたり、企画を通して笑顔になっていたりするのを見ると、それをやることに意味を感じられました。

 

一番町四丁目商店街・Bang BAR仙台実行委員会での実際の企画提案の様子

 

―たしかに「まちづくり」ってイメージが湧きづらいですよね。実際に参加してみることで初めてその意味が見えてくるのかもしれませんね。

一からイベントの企画提案も行う、となるとやっぱり活動は忙しかったですか?

 

石井さん:集まって何かするのは週に一回程度ですが、アイデアを考えている期間はずっとあって。テスト期間とも重なったときはすごく忙しかったですね(笑)

 

―そうですよね…!もし活動の中での悔しかったことや失敗談があれば教えてください。

 

 

渡邉さん:僕がスマホを失くして一日連絡が取れなかったことがありました(笑)

 

伊藤さん:それは活動の失敗というか、個人的な失敗では?(笑)

 

渡邉さん:活動の失敗でいくと、途中で企画が変わったことですね。

最初は「若者から大人まで世代間で何かしらの討論をする」という企画を立てていたのですが、参加するハードルが高そうだという話になり、最終的にインク水風船を投げる企画に変更しました(笑)

 

―すごい方向修正!

 

伊藤さん:「みんカラ」も紆余曲折があってたどり着いた企画でした。当初は若者向けのプレイリストを提案したのですが、お年寄り向けの曲を増やすように商店街の方からフィードバックがありました。

若者向けの企画なんだからどうかな、とその時は思ったのですが、当日実際にやってみるとお年寄りの方の来訪も多く、違う立場の方から声を聞く大切さを実感しました。

 

 

太田さん:広報の面で、インスタに投稿がなかなかできなかったところが反省点です。理想だけでスケジュールを立てていたのですが、実際にやると想像以上に大変で回らなくて……。

 

https://www.instagram.com/cheatday_sendai?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

 

―でも3万再生のリール動画があったり、一週間で450フォロワーってすごくないですか!

 

太田さん:ありがとうございます!今後は、私たちの活動をもっとリアルに発信していくドキュメンタリー風の投稿にも挑戦してみたいと考えています。

 

―苦難もいろいろあったと思いますが、逆に楽しいことも多かったと思います。活動の中で楽しかったこと、工夫できたことはなんですか。

 

岡崎さん:NHKへのテレビ出演や、報道各社に向けてプレスリリースをしたことが貴重な経験でした。

 

―テレビでの取材はすごいですね!

 

テレビの情報番組で広報をする岡崎さん、久保田さん

 

―事前の準備が大変だっただけに、当日は嬉しい反響などもあったのではないでしょうか。

イベント当日で嬉しかった言葉や、印象に残っている出来事はありますか。

 

 

青沼さん:企画の最中に、初対面のおばあさんが話しかけてきてくれたことです。「こういう企画をやっていると賑やかで楽しいねえ」と言っていただけて、印象に残っています。

 

 

横田さん:小さい子供が、インク水風船を投げる様子を指さして「楽しそう~」と言ってくれたのが嬉しかったです。

また、実は当日、在仙の海外アーティストの方にもこの取り組みを評価いただけて。日本だけでなく海外に向けた発信にも発展できるような可能性も感じています。

 

水風船をぶちまける体験と、カラフルで大胆なキャンバスの数々は子供にも大人気!

 

 

 

  1:「魂のチートデイ」が人を輝かせる

 

 

―非常にユニークな皆さんの活動の「やりがい」ってズバリなんでしょう?

 

 

渡邉さん:自分たちが作ったものが形になって反応をもらえるというだけで嬉しかったです。その反応が良いものだったらまた嬉しいです。

 

久保田さん:企画の中でピアノを弾いていたら、バイオリンを持って「一緒にやろう」と声をかけてくださった方がいました。普段交わることの無い音楽好きの方とつながりができました。その方とは今でも交流が続いています。

 

石井さん:「インク入りの水風船を投げる」という突飛な企画で人が来るか不安だったのですが、いろいろな世代の方が来てくださって、微力ながらも商店街に貢献できたと実感できました。参加者の方に日ごろのうっ憤を晴らす場を提供できたのもよかったなあと思います。

 

―では、そんな活動を通して、これからの仙台をどのようなまちにしていきたいですか?

 

 

渡邉さん:「人の都 仙台」にしていきたいです。

仙台はよく「杜の都」と言われていると思うんですけど、それに加えて人と人の繋がりが生まれるまちにしていきたい。今後ぼくたちはサークルを作って団体としてやっていきたいと考えていて、まず商店街を起点にそういった場所づくりをしていきたいです。

 

 

―最後に、「まちづくり」に興味があるけど踏み出せない同年代に向けて、何かメッセージをお願いします!

 

渡邉さん:僕は、その「興味がある」っていうこと自体が結構すごいことだと思うんです。まちづくりに貢献しようって気持ちは誰しもが持っているものではありませんが、僕はすごく好きな気持ちです。その好奇心に自信を持って、一歩踏み出してもらえればと思います。

 

―楽しいお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

みなさんでわいわいお話している雰囲気もありながら、活動の中で多くの物を学び取っているのが感じられました。人々のフラストレーションをクリエイティブに解決し、まちづくりに貢献する「魂のチートデイ」、今後も目が離せません。

 

 

 

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Write : きつねこいなり

Photo : COLORweb学生編集部