「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975年)に始まり、2作目の「ジャッカー電撃隊」(1977年)の後、1年間のブランク以外は、現在の「宇宙戦隊キュウレンジャー」(2017年)まで、一度も途絶えることがなかった「スーパー戦隊シリーズ(スーパーって?)」ですが、これは先輩作品である「ウルトラマンシリーズ」や、「仮面ライダーシリーズ」でも成し得なかった快挙だと思います。
さて、そんな戦隊の中で、紅一点と言えば、真っ先に思い浮かぶのが「桃色(ピンク)」なのですが…
【モモレンジャー】
しかしながら、この40年余りで、女性戦士の担当色は様々な変遷がありました。
1985年に制定、翌年より施行された「男女雇用機会均等法」に先駆けて、「超電子バイオマン」(1984年)では、 ピンクファイブに加えて、イエローフォーという女性戦士が誕生し、これまでの「黄は大食い男性」というイメージを払拭しました。
さらに「電撃戦隊チェンジマン」(1985年)では、ピンクのチェンジフェニックスに加えて、白のチェンジマーメイドが誕生しました。
そして「超獣戦隊ライブマン」(1988年)になると、それまでの「青はサブリーダー的な男性」のイメージを払拭するかのように、ブルードルフィンという女性戦士が誕生しました。
新世紀になって、しばらく経った「炎神戦隊ゴーオンジャー」(2008年)では、女性戦士ゴーオンイエローに加えて、女性戦士ゴーオンシルバーが中途合流しました。
翌年の「侍戦隊シンケンジャー」(2009年)では、女性戦士シンケンピンク、女性戦士シンケンイエローに加えて、何とこれまで「赤はリーダーの男性」というイメージを覆すかのように、とうとう赤の女性戦士が!?ただし、これは最初に男性のシンケンレッド(変身前は松坂桃李くん)がいたのですが…
実はそれは影武者であり、真の十八代目シンケンレッドとして、
が現れたという設定ではありましたが(苦笑)。男性用の衣装と比べて、形状に多少の差異がありますね。小柄だし。
そして、現在放映中の「宇宙戦隊キュウレンジャー」(2017年)では、いよいよ緑の女性戦士カメレオングリーンが誕生しました。
【カメレオングリーン】
これで1作目の「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975年)のフォーマットであった「赤・青・黄・桃・緑」は、女性戦士ですべて網羅したことになります。(+白、シルバー)
いやはや、大したもんです♪
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余談ですが、私は青の振れ幅にも注目していて、「秘密戦隊ゴレンジャー」(1975年)のアオレンジャーの青は、いわゆるド真ん中の青でしたが…
例えば「忍風戦隊ハリケンジャー」(2002年)のハリケンブルーは、イエローベースの青であり…
それに対して「獣拳戦隊ゲキレンジャー」(2007年)のゲキブルーは、ブルーベースの青なんですよネ。