彼が、私をコントロールし私のパワーを奪っていく中でやっていたのが人格否定だ。

 

私が、どれだけ鈍感で非常識で知識がないかを私に自覚させる。

学業で得た知識だけが知識だと思っていないし、常識だって普通にあると思っていたので

彼が何を言ってこようが、言い返せていた。

 

元夫は、言うことを聞かせたいのに、全く言うことを聞かないどころか、意思が強く信念を持って自分の道を進む私が、だんだん許せないでいた。

 

色々試す中で効果的な方法を彼なりに見つけたのだろう。

一つは、怒鳴り物を投げたり大きな音を立てて、私を怖がらせること。

もう一つは、私を辱めること。

 

そして、彼は、この二つを同時に行うことによって、より大きな効果を実感した。

まずは、怒鳴り怖がらせたところで、私への侮辱が始まる。

とても分かりやすく、私たちが知る人物を例に出し、私がしていることは

彼らと同じくらい非常識で間違っていて恥ずかしいことをしているんだ!と。

 

怒りが沸点に達すると、彼は人としてそれは言ってはいけない事も容易に言ってきた。

言葉で、ここまで人を傷つけられるものか?と言葉の威力を知った。

なんだったら、「僕は、君が僕の妻であることを恥じる」とまで言ってきた。

それなら、離婚しろよ!?と思うが、ここで別れを選ばないのは、

当然ターゲットを手放したくないから。

 

愛して欲しいのに、思うようにターゲットが愛し思う通りに言うことを聞かないことからの

愛と憎悪。本当に、今思うと吐き気がする。ゲロー

 

私は、ずっと何を言われようが、言い返してきたし、言い返す気力がなくなってからも

言われたことを鵜呑みになんてしてこなかった。

でも、心の中で、私はそんな人間じゃない!と言い放っても

隙間を狙って突き刺さる言葉に心を痛めたし、その傷が多くなれば

だんだんと自分が小さく思えてきた。

 

明らかに、彼の言っていることが主観でしかなく、実際の私を見ていないことが

分かっていても、あからさまに傷つけようと言葉を選び悪意を持って言われると

私は、本当にそんなにどうしようもない人間なのかもしれない。。。という気になった。

 

普段の小さなミスにため息をつかれ、同じミスが2、3回続けば、軽蔑した目で睨まれ

大きなため息をつかれる。

なんで、こんなことが出来ないんだ!?と大きな声で子供達の前で怒鳴られる。

 

人前で失敗を怒ってはダメ。それは、自尊心を傷つけてしまうから。

私が、育児をする中で気をつけていたこと。

 

元夫は、私のどうでもいい小さなミスを子供達の前や夫の家族の前で、よく怒った。

自分が恥ずかしかった。人前で怒られると、消えてなくなってしまいたくなった。

 

彼のコントロール欲に拍車がかかり、私がパワーを失っていくと

いよいよ私の人格全てを否定し出した。

 

頭の中では、彼は私のことを全く分かっていない。だから、こんなことが言えるんだ。

そう思っていても、私の自尊心は深く傷ついた。

 

何も出来ない、凡ミスばかりして俺抜きではまともに生きれない。

そう思われていた。

 

そして、最後には、私もそう思ってしまっていた。

離婚すると決めたのに、彼抜きで生きていけるのか不安になる自分もいた。

 

そう思うと、彼は見事に私をコントロールしたんだと思う。

長きに渡り少しづつパワーを奪い自尊心を傷つけ、人格を否定することで、

ターゲットを手中に納める。

自分の自尊心の低さのコンプレックスから、ターゲットを辱めることで自尊心を上げ、

でもそのターゲットが自分の側からいなくなる不安に駆られては、コントロールする。

 

それで言うと、私は人格障害者のターゲットサバイバーだ。

ターゲットになりゆく過程も辛かったけど、ターゲットから抜け出す過程もまた辛かった。

けど、抜け出せて本当によかった。抜け出せてなかったら、今頃どんな生活を

送っていたのだろう?と思うと恐怖でしかない。