さて、前回、離婚の契約書が90ページほどあった話を書きましたが、

一体90ページも何を契約するの?と思った方もいると思うので、

簡単に書こうと思います。

 

私も、知人にその話を聞いた時に、90ページもあるの!?と驚きましたが、

実際に自分の離婚書を見て、本当に90ページ近くあって驚きました。

 

とにかく細かい。決まり事があやふやではなく、小さいことで揉めないよう

色んなことが書かれています。

 

一番思ったのは、離婚しても子供がとにかく守られているようにニューヨークの法律が

できていること。

 

子供の養育費は、母と父とで何割負担になるのか?

子供と過ごす時間、曜日、そして、春休みや夏休みはどうするのか?

子供の誕生日は、父と母で時間を割って平日なら3時間づつ、休日なら半日づつ、

クリスマス、正月休みのスケジュール、母の日、父の日は子供達は誰と過ごすのか、

またそれらが週末のどれかに当たったら、週末全部を一緒に過ごすのか、1日だけなのか?

 

もう、とにかく細かい!

 

更に、その雛形に付け加えて欲しいものを付け加えてもらうこともできる。

例えば、うちは、R指定の映画は見せない。

ワクチンは、母と父で話し合い、決まらない場合は、小児科が推奨するやり方で打たせる。

旅の1ヶ月前には、片方の親に報告する。海外旅行ならば、日程や行く場所の連絡先を

片方の親に知らせる。

海外旅行に行く場合、片方の親の許可はなく行ける。

母が子供達の日本のパスポートを保管し、父がアメリカのパスポートを保管する。

 

そして、財産分与。

お互いの貯金や退職金積立、株、車、土地、家など持ち物は、全て夫婦間でシェアになる。

ただし、結婚前の貯金や、親などから直接本人宛にもらった金銭はシェアしなくていい。

また、借金などあったら、それもシェア。

 

あいにく、うちは財産と呼ばれる持ち物もなければ、借金もなかったので

この辺は、簡単だった。

 

その他、養育費は21歳までとなっているが、大学を卒業するまでの22歳にかえることも

できたり、また、扶養手当は、もらう側が再婚したり特定の人と同棲を90日以上した場合は、無効になるが、その日数を変えたいか?

 

などなど。。。。

そして、例えば扶養手当の金額が、法律で決まられている額より多かったり少なかった場合、いちいち「私達は、弁護士立ち合いの元、この法律を放棄しこの金額で同意しました。」と言う一文がつけられる。

 

財産分与が簡単だったから90ページ弱で済んだけど、財産が多い夫婦や、またはローンがある夫婦、子供に疾患があったりすると、きっと100ページでは終わらないんだと思う。

うちは、子供も小さくないし、家も近所だし、お金持ちでもなかったから

本当に良かったと思う。

 

ちなみに、弁護士から扶養手当の件で、同棲の期間をもっと長くしますか?

と聞かれ、次の恋愛なんて考えたくもないし、そもそも別れた妻の恋愛の支援をしてくれる

元夫なんているのだろうか?

 

アメリカでの離婚は本当に大変だと聞いていたけど、本当に大変でした。

紙一枚で終わる日本の離婚に対し、アメリカは少なくても90枚弱。

そして、かかる時間は早くても半年。長いと10年かかるんですって。

私の友人も7年かかったと言ってました。

 

私も、後少しだと言うのに、終わらない。。。

取り敢えず、早く全ての契約書を終わらせたい。。。