雨が降る寒い夜中の12時に、元夫からテキストが入った。
既読にせずにテキストを読むと、どうやらスーパーに買い物に行ったのはいいが
鍵をアパートに置き忘れたらしく家に入れないらしい。
「今からそっちに、子供達の鍵を取りに行ってもいいか?」と。
。。。
速攻アパート中の電気を消して寝たふりしたよね
その日に丁度、テキストで言い合いをしていたところだった。
そのことでも頭に来ていたし、以前、私が鍵を置き忘れて仕事に行ったのを知っていて
わざと遅い時間に帰宅したこともあったし。
同じくらい寒い夜中に家を追い出されたこともあった。
色んな記憶が一気に走馬灯のように蘇り、なんの躊躇もなくテキストをスルーした。
第一、子供抜きで顔を見合わせるなんて出来ないし、そもそもPleaseや sorryが
一切入っていないのは、どーゆーことだ?
翌朝もまだ雨が降っていて、朝7時前に家を出る子供をベランダから見送ると
アパートの前に見覚えある傘をさした元夫が、子供が家から出てくるのを待っていた。
ニューヨークに家族がいない私は、何回か家を夜中に追い出されたり自ら出ていったことがある。その度に、夜中に友達の家を急に訪れるわけにもいかず、カフェで過ごしたりホテルに泊まったりした。
元夫の実家は、近くはないが車で30分ほどで帰れる。
夜中に行く場所がない私を、何故元夫は追い出すことが出来たんだろう?
私と一緒にいたくなかったら、行き場所のある車を運転できる彼が夜中に家を出ていく
べきだったんじゃないか?
そんな事を思いながら、雨の中立っている元夫をベランダから眺めていた。
仕返しなんてしないで、自分がされた事を許してあげなさい。
そんな風に言う人もいるし、私もそう思う。
けど、なかなか許せないよね〜。
同じことされたシチュエーションが回ってきたら、し返すよね。
ごめん、そんなに私心広くないんだ。