愛♬Clarinet→34話目です
入りたての頃は高校でのビッグバンドの楽しい想い出が強すぎてjazz科に編入したいとまで考えていました。
奈央と二人で映画(世界の中心で愛を叫ぶ)を見てその帰りにそんなことを相談したり夢を語り合いました☆
しばらくして年間三回のおさらい会と呼ばれる門下の勉強会がありました。
初めてのおさらい会。
会場は逗子の教会でした。
どんなものか分かってないのもあり、練習してきたものをただ一生懸命に吹きました。
そして同じ新入生の仲間、先輩の演奏を聴いて呆然…
みんなこんなに上手なの!?と驚いた覚えが。
想像以上に回りのレベルが高くて自分の演奏にショック。
大学入って楽しく練習してたけどそこで[ヤバイ]っていう焦りの気持ちが芽生え、学科(クラシック)の練習を一生懸命やるようになりました。
朝は始発で学校へ行き門が開くまでひたすら待ちます。そうしないと数少ない練習室を独占して使うことができないの。
朝や夜はだいたい一人で練習して、放課後はフルートや作曲の男友達と一緒に練習。
『ここ吹くから聴いてて!』
~♪
『どう?』
「いや、こういう雰囲気はどうかな?」
~♪
『いいね!』
など吹いては講評し合って練習。これはとても勉強になりました!
私がサバサバした性格だからかその男の子とすごく気が合って、毎日のように一緒に練習してました。
もちろん親友と呼べる友達なのでそこに恋愛感情は一切、1mmも芽生えません(笑)
大学っていうと結構クールなイメージがあったんだけど入ってみたらみんな噂が大好き!!
私はその男友達たちと毎日練習部屋に一緒にいたからか先輩や友達にしょっちゅう
「付き合ってるんでしょ?」
と聞かれました(笑)
『いえ、付き合ってないです。』
「照れるなってー!」
『いや、ほんとに…』
私は人の噂も自分の噂も、噂自体に全然興味がなかったのでそのやりとりは本当に面倒でなりませんでしたね(笑)
毎日そんな感じでとにかく練習練習の日々。
つづく
Megumickey