ブランドカラープロデューサーの鳥沢久美子です。

10日11日と★プレミアムセミナー「能楽師と装束」★を開催しました。

初日は神楽坂の矢来能楽堂で年に一度の装束干しを観世流能楽師・
中所宣夫(なかしょのぶお)さんのご案内と解説で見学しました。
能舞台から客席、舞台裏まで所狭しと干された装束と畳紙(たとうし)が圧巻。
古いものでは明治時代からの装束も(ということは、約100年前のモノ!?)。

役柄上、男女の装束の違い、年齢による色の違い、身分による柄の違い…。
古いものほど丈夫で軽く、色が時とともに良い具合に変化してくるとのこと。
畳紙も同様で、古い和紙は何とも風合いがあり、柔らかそうに見えました。
昔のものを補修して今も使っていらっしゃるとのこと。

結局、今と昔は空気や水があまりにも違っていて、江戸時代と同様のモノは
最早作ることはできないそうです。

2日目はcolorborationで、中所さん所有の装束(写真下中央)を拝見し、
より具体的な装束と能のお話を伺い、装束に触れて、着付けも見せて頂き、
そして、その体験までさせて頂くという贅沢な時間でした。

中所さんにお持ち頂いたのは、江戸時代の能装束を研究し復元に成功された
山口能装束研究所の山口憲さんの手によるものです。
能装束は刺繍ではなく、織でできています。見事な手仕事です。

今回はこの中所さんの能装束のデザインをもとにこのセミナーのために
(あの憧れの)虎屋さんでオートクチュール和菓子を作って頂きました。
写真左下です。
*erikoさん、素敵なアイディアありがとうございます。

ご参加くださいました皆さまからは、楽しかった~、というご感想をたくさん
頂きました。

矢来能楽堂の装束干しは非公開のため写真撮影ができません。
ご興味をお持ちくださいました皆様、次の機会にご参加頂き、
ご自身の目で堪能してくださいね。

装束干し、また2日間にわたってご参加くださいました皆様、
中所さん、本当にありがとうございました。
colorborationでは「和の文化」に触れるプレミアムセミナー
今後も企画して参りますので、皆様、どうぞお楽しみに