子育ては未来へのしこみであり、文化の再構築 | こころの万華鏡   星野 光

こころの万華鏡   星野 光

内なる光を呼び起こすイメージアーティスト

生み育てる人の心と体に寄り添うための
子育て支援者「15のまなび」の最終回

2月16日の岩城敏之さんのお話から一部を紹介します。

最初、もってこられていたカードゲームを少し
参加者で体験、大人も夢中になるおもしろさ。
外国製には、動物の生態を楽しく学べるカードが
あったりするんですね。

参加者の方がどんな活動されていて、
子育てについてどんな思いを感じているかを
自己紹介しながらシェアタイムもありました。




岩城さんのお話から

最近は、子どもの育ちのメカニズムがうまくいってないことが多いんです。

視覚や聴覚だけを主に使うだけだと、
子どもの脳の成長が偏ってくるんです。

今は、意識して子どもに運動させてほしい。
指先や手先を使う体験、
はいはいして動いたり、
登っても大丈夫なところで登ったり、とんだりするような体験、

自然の中で遊ぶ(草や石をひろったり、坂道歩いたり)体験は、
子どもの微調整能力を発達させ、
しなやかな心と体を育ててきたんです。

こういった遊びの実体験が、子どもの中にデータベースを
養っていきます。

 「たくさんのことを経験し、それを言葉で表す中で、
 言葉を聞いただけで絵が見えたり、さわってなくても感触が
 わかるといったかしこさのデータベース。」(本からの引用)

子どもが遊ぶ力の本質は、幸せをゲットする力なんです。

 「子どもは何を見たら楽しいかな、何をさわったらおもしろいかなと
 いうところから発展して、将来どんなことをしたら楽しいかなと、
 自分の感じ方で感じて、イメージを広げていき、計画し生きていく力を
 培っていくわけです。」           (本からの引用)    

子育ては未来へのしこみであり、文化の再構築

 日本の子育ての道具として、
 わらべ歌、子守唄、手遊び、昔話とかありますね。

 わらべ歌や昔話は、機嫌よく生きていけるようにという
 先祖の願いと思いがこめられている文化なんです。

 和食が今クローズアップされていますが、
 和食もまた感覚でやってきて、そのよさに無自覚のまま
 きています。
 これからは、日本の文化のよさを自覚して学んでいく必要があるんです。

 子どもの遊びの質が重要で、次の世代のことを考えて
 仕組みをいれこんでいくことが大事。


 遊びの中で、人との横の関係を築く力を養っていくとか。

 鬼ごっこというのは、実はボードゲームと同じジャンルで
 教育的な狙いは一緒。
 
  誰が鬼になるかは、代表の公平な選出
  おりあいをつけ、ルールをつくる、変更する力
  想い通りにならないことや、挫折に対する抵抗力
  どの子も参加し自治をやっている
 
  かつては遊びの中で、社会で生きていく練習をしていたんです。

感想
 今は、トランプの七並べを知らない子もいるのだそう。
 尾木先生もテレビで、最近はかくれんぼができない子どもがいるとか
 一人で隠れることができなくて、一緒に隠れてしまうから
 みつかったらすぐに終わってしまうんだとか。
 
 私自身、自分が子どもの頃はトランプ遊びよくやってたけれど、
 自分の娘たちとはちょっとしかしてなかったような。

 ドイツでは家庭でボードゲームを楽しむ文化があるそうですが、
 日本では、まだまだボードゲームは知られてないようです。

 子育てに関するキーワードがぼんぼんでてきて、
 そうなんやと新たな観点からみることができました。

 子どもの遊びの質がかなり変わってきているだけに、
 子どものしなやかな心と体をはぐくむような遊びを、
 その重要性に気づいた大人が保障していくことが
 大事なことなんだなと思いました。
 
 お話をまとめるにあたっては、 岩城敏之さんの本
 「子育てのコツ -絵本とおもちゃを通してー」を
                       三学出版 
 参考に引用させていただきました。



子育ての文化研究所

http://www.kosodate-bunka.jp/
 

これまでの講座についての概要

http://blog.canpan.info/kosodate-bunka/