2005年プロ野球の高校生ドラフトが実施された。

 主催者側の不手際で交渉権を獲得していない球団が交渉権のクジを引いたものと勘違いしたため、抽選の結果ほ聞いた当該選手は希望球団であったものが、一転してしまって異なる球団が交渉権を獲得することになったりで翻弄された。

 希望の球団に入団できたからといって一流のプロ野球選手になれる保障はない。

 しかし、子供の頃から憧れの球団に指名されたならそれは大きな喜びだったろう。

 

 日本プロ野球機構はドラフトの抽選での説明不足と不手際を一部認めた。

 しかし、コミッショナーの最後の一言、つぶやき、これがいけない。

 「俺はついてないなあ」

 

 これって自分が飾り物の天下りコミッショナーで、何の権限も持たされていないこと、そして飾り物であるがゆえに、なにか問題事が起こると、頭を下げるためだけに存在していることを嘆いてぼやいたのだろうが、これからどこの球団に指名されるのか緊張して待っていた高校生たちの気持ちを少しでも察する心があったなら、あんな発言は出来なかったはずだ。

 

 知識人で頭はいいのかもしれないが、他人の価値観を認め、思いやる心は持っていなかったようだ。

 あんたたちにとっては、たかがドラフトかもしれないけど、高校生たちにはされどドラフトなんだ。

 ドラフトで指名されなかったらプロ野球に憧れていても入団さえ出来ない今の狭き門。

 改革を望みたい。