*嵐妄想小説

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*お話の全てはフィクションです。

 

 

 

 

(4)

 

 

side 松本潤

 

「じゃあ、これで」

 

「はい……」

 

俺の車で、家まで送ってあげた。

 

こう言うとこも、全くすれてない感じ。

 

家まで送らせたら、やばいって事もわかってないんだろうなあ。

 

(家なんか、教えちゃダメでしょう?)

 

 

「ありがとうございます」

 

「約束守ってね? 明日、ちゃんと来てよ?」

 

「あ……はい」

 

 

無理矢理、明日会う約束をさせた。

 

彼は酔っ払って、二人で飲んだ店の中で暴れたって……嘘ついた。

 

その店の弁償と、謝罪を俺がしたっていう嘘。

 

それを聞いた彼の顔は、真っ青だった。

 

 

「本当? 俺、そんなに酔っぱらってたの?」

 

「そう」(大嘘)

 

「ご、ごめんなさい。俺、どうしよう」

 

「いいよ、俺がちゃんとしておいたから。そのお詫びに、明日は食事してよ」

 

「それは、もちろん……」

 

 

 

本当に、昨日のことは、覚えてないんだろうか?

 

それとも、演技?

 

これが演技なら……すごいよね?

 

演技じゃないなら、相当酒乱なの?

 

それでも。

 

ここまでの酷い嘘を言っても、彼は信じてる。

 

知る限りの彼は、とても良い子だ。

 

そうだと、ちょっと悪い気もするけど。

 

どうなってるのか、彼のことが、もっと知りたかった。

 

それには、これきりでは終われない。

 

 

 

じゃあ……と、車から降りた「マー」は、俺を振り返りもせずマンションに入っていく。

 

(どんなとこに住んでるんだろう)

 

名前もやっと、教えてくれた。

 

相葉雅紀。

 

だから、「マー」か。

 

ちょっと、見てみたい。

 

俺は、マーの部屋を探すために、車をパーキングに入れて引き返す。

 

マーのマンションの玄関が見えてきた。

 

その玄関から、子供が飛び出してくる。

 

 

 

 

「翔! 危ないって!」

 

「大丈夫だも〜んっ♫」

 

5歳くらいの男の子が、走って出てきた。

 

(子供? まさか)

 

 

マーは、翔と呼んだ子供を、捕まえる。

 

その姿は、どうしても他人に見えない、仲の良さを感じる雰囲気だ。

 

翔と言う子供は、嬉しそうにマーに抱きついた。

 

「もう、翔は甘えん坊さんなんだからっ♡」

 

「ちがうもんっ。甘えん坊さんじゃないもんっ」

 

 

 

 

 

もしかして、マーの子供なのか?

 

俺は、驚いて立ち尽くしてしまった。

 

 

 

続く

 

 

 

 

まさかのチビ翔くん登場ですニコニコラブラブ