2022年2月

事の始まり

約二年に及ぶ引き篭もり生活もやや落ち着き、人の流れに若干のゆとりが出てきた頃合い、テレビに映る山形蔵王の樹氷、旅行サイトを漁ると客を呼び込むためのお得なプランがちらほら。
よし、樹氷を見に行こうじゃないか!

 

 


樹氷は待ってくれない、拝めるか否かは天気次第だが、大丈夫、特殊スキル「雨雲崩壊(レインブレイカー)」を発動させればどうにかなるさ!
相手は雪雲だがな。

プラン構築

さて、樹氷計画初期段階では、移動手段にクルマを使うことも想定していた。
というのも、市街地から山形の蔵王への公共交通機関はバスのみ、バスが好きではない旅人にとってもっとも憂鬱な移動手段。
それの回避を考えてのことであったものの、同年1月のやらかしで少し心が自閉モード。
(再掲)


よし、こんなときは鉄道で癒されよう。
ということで大人の休日倶楽部ミドルに加入。

歳をとるのも悪くない。

旅好きなのに加入を先送りにしていたのは、お得になるのが東日本エリア限定であることと、コロナ禍で外出の機会がめっきり減っていたこと。
しかし、明確な行き先ができたのなら手に入れるぜ!

大人の休日倶楽部ミドルのカードが手元に届き、いざルート検索。
ここは迷わず一筆書き。
JRの起点・終点駅は水戸線の下館、さてそこから右回りか左回りか。
うむ、右回りにしよう。
深い理由は無い、のんびり帰るのも悪く無いな、という緩い思いがあっただけ。

乗車券は駅で買おう。

久しぶりに最寄りのJR駅に到着すると、おやおや、駅員さんが対応する窓口が閉鎖されている。
都市部の黒字路線で地方の赤字路線を支えている現状、JR東日本のコストカットも大変だ。

時代の変化に打ちひしがれるも、切符を手にすると心が踊る!
特急券は、うん、後にするか(乗車時間を決めるのが面倒なだけ)。

続いては、山形駅から樹氷までの移動手段。
バスがあるのは前述の通り、もっと情報を集めると、駅前から蔵王ロープウェイ付近のバスターミナルまでの往復切符に、オプションでロープウェイの往復切符を追加可能。
但し、荒天でロープウェイが運休になっても、バス料金が返ってこないギャンブルチケットだそうな。

一抹の不安があるものの、大丈夫、特殊スキルで乗り切るさ。

乗り切るの?
乗り切れるの?
乗り切れるのか?

どうしても不安を払拭できず、蔵王温泉で一泊することにしてじゃらんで宿を検索。
すると現金・一泊・素泊まりという条件で旅館の格安プランがヒット。
旅館のあれこれてんこ盛り夕食があまり好みではないので、むしろ好都合。
飯はちょっとずつ色々より、好きな物をがっつり食べたい派(アレルギーもあるし)。

その他、雪山に耐えられる防寒着の準備や、雪道を歩くブーツの手入れなどをして来る日を待つ。

 

つづく