昨日、ヤフオクにて明治7年の円銀が出品されていた。
コインホルダーは古く、ホチキスの針もサビていた。
彫りに関しては、ややシャープさに欠けるように見えたが、安価なら購入もありかと思われるレベルではある。
なにしろ、写真から得られる情報は少ない。
そんな中で80%以上の確証を得ることは困難だ。
この円銀は極めて悩ましいものだった。
菊紋面は美しい。
美し過ぎる。
リムも馬の歯も違和感はないが、とにかくこの美しさが気になる。
この葉脈は深彫だ。
摩耗はほとんどないが、明るい写真がなく、ラスターの雰囲気を確認できない点が気がかりではある。
七の形は後期だ。
やはり、ラスターの確認ができない写真では不安である。
私としては、5万円までなら入札してもいいと思ったが、結果は71,000円だった。
私は落札することを諦めた。
この円銀は例え本物だとしても洗い品であろうが、それでも71,000円なら大戦果だろう。
いずれにせよ、円銀の写真鑑定は困難になりつつある。