
人気ブログランキングへ
京のブランド産品に認定されている「丹波くり」の消費拡大をと、第42回福知山地方丹波くりまつりが29日、福知山市三段池公園内の市武道館で開かれた。秋の味覚を求め、開幕する午前10時前から、家族連れらが大勢訪れ、栗や2次産品を買い求めていた。
丹波くりは、奈良時代につくられた日本初の歴史書「日本書記」に登場するほど歴史が古い。大粒で甘みが強く、さらに香りもよく、まつりを心待ちにしている人は多い。
まつりは、生産者やJA、行政機関でつくる実行委員会の主催。例年人気の一升枡(ます)に山盛りにすくっての量り売りや、品評会出展くりの販売のほか、栗ぜんざいや栗菓子など2次産品の販売、イガ投げ、栗つかみのゲームコーナーが設けられ、幅広い年齢層の人たちでにぎわった。
■順調に育ち出来は上々 前日に品評会■
まつりの前日の28日には、篠尾新町の京都府福知山総合庁舎で品評会があり、最優秀2点、府中丹広域振興局長賞に大槻喜昭さん=三和町菟原下=の丹沢、市長賞に進藤十三子さん=夜久野町平野=の夜久野栗が選ばれた。
出品されたのは丹沢、国見、筑波、銀寄など品種の違う25点。粒ぞろい、形状、色つや、病害虫の有無、商品価値などから審査された。
今年度は夏の高温少雨で、実の太り具合が心配されたが、9月に水不足が少し解消されたといい、審査委員長の府中丹広域振興局の江浪敏夫・森づくり推進室長は「収穫期に台風の接近による実の落下などの被害がなく、順調に育ったと思う。出品された栗は、いずれも立派な出来栄えで生産者の確かな栽培技術による生産への意識の高さが感じられた」と講評。
さらに、これから収穫の最盛期を迎えるため、「台風17号の接近がとても気になるところ。被害がないことを心から願っています」と話した。