巡
巡り巡って振り出しに戻る
歌を聞いて歌われている相手を羨ましく思った
未だに恋をしている
メールが届いてホッとした
なんで普通の事が上手くいかないんだろうと溜め息をつく
指輪も約束も紙切れも
誰かに縛られて
何かに支配されて
そんな気付かない幸せに満足できずに反発してしまう愚かな人間を
あたしは軽蔑の目で眺めながら羨んでいた
今思えば全て愛おしさに溢れた言葉で
泣き出しそうになる自分に腹が立った
静かにメールを削除して
あたしはまた何事もなかったかのように
支配のない毎日を送るんだ
たとえ虚しくても
絶望を想像する事が安易な毎日でも