バス | イッツ マイ ソウル

バス



久しぶりに実家に向かうバスに揺られてみた



凄く懐かしい気持ちになった



下校していた道や



憧れていた西洋風の家



全ての建物が少しだけ低く感じて



あんなに歩き慣れた街並みが時を越えてこんなに心をワクワクさせてくれるなんて思いもしなかった



変わってしまった景色
変わらない場所



緩い坂道を下ると変わらない我が家があった



辛い思いでこの道を下った事もあった



ドアから漏れる光になんど嫌悪感を抱いたり救われたりしただろう



おかえりが聞ける環境をこんなにも愛おしく思いながらあたしは今あの日と変わらない道を歩いている



少しくらい足が痛くても



挫けそうなくらいの日差しが照りつけていても



自然と軽快な足取りになった



悩んだ挙げ句ピアスを外してバックに入れる



あたしはいつまでもあの堅物なパパの愛おしい娘だ



あの頃と変わらない鈴の音がしてのれん越しに心地よくクーラーの冷気を感じる



あたしはいつも夏場のこの瞬間が好きだった





あの日よりも少し穏やかな笑顔の「おかえり」が聞こえる



幸せはきっとこんな毎日でできていて



あたしは間違いなく幸福な人間なんだと感じる



あの日よりも照れながら「ただいま」を告げる




今日はどんな話をしよう




あの日のように