何かが変わっていくときには
失われていくものが必ずあって
失われる痛みがあまりに辛いので
変わっていくのを諦めたりする場合もある
それでも新しい世界はキラキラと魅力的で
古い場所にとどまりながらも
その刺激を夢見るのかもしれないと思う
古いものには
それまで続いてきた
蓄積あり
なんどもなんども体験してきた
安心と安定と愛着がある
或いは
それを続けてきたという
自分の痕跡のようなものが
自分への何かの証拠のように
自信をくれるかもしれない
それだけの
形が過去にはあるのに
人はなぜ新しいものを求めるのか
人間が生まれてくる意味を
「人間は体験するために生まれてきた」
と考えてみるとどうだろう
体験も
軽くさらりと体験するという体験の仕方もあれば
何度も何度も
スルメをしゃぶりつくすように味わうという方法もある
捨てられない古いものは
もしかしたらまだ
味わいつくしていないのかもしれない
ただ
どんなに蓄積された証があり
そこにすばらしい価値があるとされていても
味わいつくして
味わいきってしまったら
そのときは
あたらしい世界へ新しい体験を求めて
旅立つのだろう
もしかしたら
あの世への旅立ちは
あたらしい体験への旅立ちかもしれない
なんて考えたりもする
でもね
味わいつくしたと思ったものも
調理法を変えれば
まだまだ知らない側面があったことに
気が付くかもしれないよ
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<一日一篇の言葉について>
毎日の星やインスピレーションなどからCOCOところに届いた「言葉」を紡ぎます。
”一日一篇の言葉”は以前に3か月間ほど、毎朝6時に掲載していましたがvol,100 で終了しました。その一遍の言葉を再びはじめます。
ただ、今回は少し気まぐれに、毎朝とはいかないかもしれませんが。