月そのものの事を考えてたら、色々と月についての疑問が腑に落ちた。
月は4形質ではCOLD&MOISTだ、
なんで月が(COLD)冷たいのか
いくつかの説を聞いたが腑に落ちなかったのだけれど、
占星術を離れて、空にある月を思い浮かべたらハタと腑に落ちた。
月が綺麗に見える日は空が晴れていて、放射冷却でよく冷えることになる。
バビロニアの時代の星を研究していた人は、月が綺麗な日は気温が下がりよく冷えると感じていたのではないだろうか。
それがCOLDのもとなのではないか?
『月で生きてしまうと幻を生きることになる』
『月で生きると何もつかめない』
というマドマアゼル愛先生の月への解釈を聞き、
随分極端な説だなぁと思ったけれど、それも理にかなっている気がしてきた。
日中帯太陽で熱を帯びた大地は夜、
とくに月が綺麗に出た日の夜は放射冷却で冷やされる。
古代の人にとって太陽は命の源であっただろうし、
その太陽がくれる熱を奪う月は、命を奪うものにも思えてくる。
太陽が人生の目的や主体性を司るとするならば、
月はそのエネルギーを奪う。
子離れ出来ない母親が子供を食いつぶしてしまうようなイメージはこれにも当てはまる。
そう考えると、
月というもののイメージの多面性にもまた腑におちるものがある、
育み育てるものでありながら
そのエネルギーを奪うものというイメージが
月の満ち欠けから来るイメージや潮の満ち引きだけでなく
その冷たさからも連想されるのかもしれない。