公認心理師 過去問 心理支援 行動療法 認知行動療法
本日も引き続き、ブループリント心理支援15、出題基準中項目(1)の
事例問題です。本日は、行動療法と認知行動療法、2題にとりくみます。
第一回(2018.9.9)~行動療法
問151 20 歳の男性 A、大学生。A は大学のサークル内の友人関係におけ るトラブルを経験した。その後、周囲の様々な物が不潔だと感じられる ようになり、それらに触れた場合、馬鹿らしいと思っても何十分も手を 洗わずにはいられなくなった。手を洗うことで一時的に不安は弱くなる が、手を洗うのをやめようとすると不安が強くなった。やがて、日常生 活に支障を来すようになり、医師の紹介で相談室に訪れた。
A に対する行動療法として、最も適切なものを1つ選べ。
1 Aの不安が一時的ではなく完全に消失するまで手洗い行動を続けさせる。
2 触った後で手を洗いたくなるような不潔な物をAに回避させることで、
不安を弱くさせる。
3 手を洗った後で、本当に手がきれいになったかどうかを家族に確認してもらい、
手洗い行動 を減らしていく。
4 不潔だと感じる物に意図的に触れさせ、手洗い行動をしないように指示し、
時間の経過とともに不安が弱まっていくことを確認させる。
解 4
1 懲罰 🙀 !? 手肌の荒れと、皮膚常住菌を過度に取り除くなど、身体の損傷リスクは...??
そのようなリスク(副作用)を負ってまで、行うべき方策とは、考えがたい。
2 刺激を避けるだけでは、事態は変わらない
3 家族の判断に依存させるおそれがあり
自力で治ることを目指す (概ね、心理療法は自己治癒力の促進・補佐・下支え)
* 洗浄強迫 (よくある症例)には、ERPが第一選択
■ 問題回答にあたっての、あるある心情反応 ... 出題者が用意した落とし穴
選択肢の文章に、ロールシャッハの曖昧図像のように、曖昧な言葉の連なりにが刺激として提示されると、それを理解しよう明確にしようという心の働きが回答者に起こります。
それを出題者側は、存分に意図しています。(出題者は、いずれ心理学専門家!!)
主観的な解釈や自らの個人的な経験を、(苦し紛れ💦に...)その曖昧図像に投影すると、本筋を見誤ってしまうという落とし穴にはまります。
まず、一読してテクニカルターム(専門家同士のジャーゴン)以外の、「一般用語らしき」ものが曖昧に用いられている選択肢に関しては、できる限り選ばない方が良いと思います。
ただし、先ずは当 該症例に適用される分野の治療技法の用語、つまり「テクニカルターム」をできるだけ多く知っておくことが、上記選考の条件となります....。
第一回追試(2018.12.16)~認知行動療法
問60 28 歳の女性 A。バスで通勤中、突然、激しい動悸と息苦しさに襲 われ、強い不安を感じた。途中のバス停で降りてしばらく休んでいたら、 落ち着いたので、その日は会社を欠勤し帰宅した。その後、繰り返し同じ発作に見舞われ、また発作が起こるのではと不安が強くなった。バスに乗るのが怖くなり、家族に車で送ってもらわないと出勤できなくなった。やがて外出することも困難となったため、医師の紹介で相談室を訪れた。 A に対する認知行動療法として、最も適切なものを1つ選べ。
1 イメージは用いず、現実的な状況を段階的に経験させる。
2 不安な気持ちに共感し、安全な行動をとるようにさせる。
3 一人での練習は危険を伴うため、ホームワークは用いない。
4 発作の前兆である身体症状を意図的に作り出し、経験させる。
5 より機能的な考え方に修正できるよう、リラクセーション法は用いな い。
解 4
不安発作/予期不安への系統的脱感作
1 「外出困難」なので、過度に苦痛が強いられるのでは?
2 「安全な行動」が撤退行動なら、進展は望めない...
3 「危険」回避を含む技法を予習してのホームワーク
5 「機能的考え方に修正(←やや意味不😹)」にリラクゼーション法が役立たない
という根拠は?
バテバテ....この頃、この毎日更新連載で生存確認してもらってます....


