こんにちは、どんより梅雨空代表のsachikoです
先日、京都を旅してきました。
梅雨空の京都は、早朝から大粒の雨が降り続いていました
この日は、自社商品の「すぐきヨーグルト」のルーツをたどるため、上賀茂神社(正式名称:賀茂別雷神社)を訪ねることにしました
なぜ神社へ?と思われるかもしれませんが、実は上賀茂神社と京都の伝統漬物「すぐき漬」には、深〜い関わりがあるのです
上賀茂神社とは——京都最古の神社のひとつ
賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を祀り、雷を鎮め、五穀豊穣や厄除けのご利益があるとされています
世界文化遺産にも登録されており、毎年5月に行われる「葵祭」は京都三大祭のひとつとして有名で、多くの方が訪れます。この日は雨だったこともあり人も少なく、ゆっくり散策することができました

境内はとても広く、立砂(たてずな)と呼ばれる円錐形の砂の盛り土や、清流・ならの小川が流れる静謐な空間が広がります。
雨に濡れた苔や杉の葉が一層深い緑を見せ、神社特有の厳かさが際立っていました。

↑境内には七夕飾りがあり、私もお願い事を笹に結えてきました。
すぐき漬と上賀茂の社家文化
上賀茂神社の神職(社家)たちは、古くからこの地に住み、独自の暮らしや文化を育んできました
「すぐき菜」という京野菜を塩だけで漬け込み、乳酸菌の自然な働きだけで発酵させたすぐき漬は、酸味の強い独特の風味が特徴です。農家ごとの室に住み着く乳酸菌で風味も変わると言われています
一切加熱をせず、余計なものを加えず、ただ自然の力と向き合うこの発酵法は、まさに先人の知恵の結晶です
私たちの「すぐきヨーグルト」は、この「すぐき漬」から見出された植物性乳酸菌の力を活かし、現代の食卓にも寄り添える発酵食品として開発しました。
その原点にふれることが、この旅の目的でした。
↑すぐきヨーグルトと共にお参りしました。
雨の参道で感じたこと
石畳を打つ雨音に耳を澄ましながら歩いた参道。
しっとりとした空気の中で、長い年月をかけて育まれてきた文化の重みを感じずにはいられませんでした。
発酵も、信仰も、どちらも人の営みの積み重ね。
静かに、しかし確かに受け継がれてきたその道のりに、思いを馳せたひとときでした。
(後編へつづく・・・)