アトピーの中の優しい思い出 | ナチュラルが好きっ!ライフ

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ねこ3匹とコアラ(娘)ちゃん9ヶ月とフラメンコギタリストな夫を持つ、体にいいこと・自然にいいこと大好きな育休中ママの日常です。

今、テレビで八戸が取り上げられてて、思い出した。大学生の頃、毎年夏に八戸にある皮膚科に1週間ほど治療しに行ってたっけ真顔

病院の近くにある患者さん用の宿に泊まって、毎日包帯グルグルに巻かれて、ミイラみたいに薬漬けになる。お薬は手作りの軟膏だ。







そこの先生にとってもお世話になって。とてもご高齢の先生で、ドイツが大好きだった。私は大学でドイツ文学を専攻していて、意気投合して、診察中に、ドイツの詩を読み上げたり、ドイツ話で盛り上がった。私が留学する時は、とても喜んでくださって、お金を包んでくださり、先生お気に入りの曲を集めたお手製のCDをくださった。そのCDは今でも大切に、コアラ()ちゃんに聴かせている音譜もちろん、ドイツ語の歌だけれど。









奥様と診察終わりにお話しながら、お茶をしたこともある。先生はご多忙で、お昼ごはんを食べる時間がなく、いつもミルクにクッキーなんですとおっしゃっていた。そして、いつか夫婦でドイツに行きたいとおっしゃっていた。全国から患者が押し寄せ、みんな藁をもすがる想いなものだから、休むわけに行かないと。私もその中の1人だ。

 でも、あなたみたいに、いろいろな所に行って私のできない体験を話してくれるから、それで行った気になるんだよ、ありがとうと言ってくださった。




先生の目が忘れられない。




アトピーは辛かったけれど、その中にはこんな優しい思い出もある。私はその時からアトピー治療の転換期を迎え、自分で治すのだと気を引き締めた。自分の問題のために、そんな想いで動いてくれている人がいることを忘れないおねがい



マザーテレサは晩年、というか長い間、ご自身が精神的に病んでいたと言うが、その彼女が、いつも問題は自分の内側にあり、それが誰かとの間にあるものではないと言っていた。私たちは外側に原因を見出そうとするけれど、自分の意識に、そして無意識下にあるものを掘り起こす作業がいる。


先生ありがとうございます照れ飛び出すハート