昨日、朝から映画館へでかけて「小学校~それは小さな社会」を観ました。
東京都世田谷区の小学校の1年間を撮影したドキュメンタリー映画です。監督は大阪の公立小学校に通ったことのあるイギリスと日本のハーフの方。
「フィンランドで20館を超える上映の大ヒット」だとかポスターに書いてあったり、アカデミー賞にノミネートされたりで話題になっていたのです。
小学1年生と6年生を中心に撮影されていて、うちの息子もちょうど小学6年生なので、親近感がわきました。撮影時はコロナ禍で、その特別な時代の記録映画でもあると思いました。
外国の方が見たらなんでも日本の学校がものめずらしくて、面白いかと思いますが、日本人がみてもそれほどめずらしい光景ではないので、騒ぐほどのことではないなあ、というのが正直な感想。やっぱり息子の学校と比較しながら観てしまうので、それがあんまり差がないと、そうだよね、うん、わかるわかる、くらいの感想になってしまうのです。たぶん日本のテレビのドキュメンタリーとしても、企画段階で却下されるくらいの平凡なもの。
撮影はきれいだし、編集もさくさく進み、ナレーションもないので見やすいことは見やすいです。
感動するところもあるけど、まあ、子育てしていたら感じることよね、という感じ。すみません、ひねくれていて。
撮影許可がおりたのが東京の世田谷区の学校ということで、学校も子供の親も経済的なゆとりがありそうで、うちより幸せそうに感じてしまう。うちの学校ではいまだにルンバなんて走ってないし、床ももっと汚れて汚いし、トイレなんてすごい悪臭をはなっているし、下駄箱も汚いし、チェックなんてしてないよ。発達障害の子も去年まで一緒に学んでいたし(今年から特別学級が導入)、両親が亡くなって学校にこなくなった子だっていたし、なんか現実の方がドラマっぽいよ。
ごめんなさい、やさぐれていて。
ただ、外国の人が見たら面白いと思う。私、高校のとき1年間米国テキサス州の公立高校に通いましたが、体育でなわとびの授業があって、なにげなく二重飛び&クロスをしたら、「この日本人は魔法を使うのか!!」というくらい驚かれたし、「アメリカでは小学校で縄跳びやらんの?」とこっちは思ったし。こういうカルチャーギャップが楽しめる外国の方は、面白いんだろうなあ、と思うよ。
アニメにでてくる運動会が外国人にとってはあこがれらしいっていうのはよく聞くしね。
この協調性を重んじる風潮にいまだになじめないADHD気味の私には、ちょっと辛い映画でした。日本人で不登校に関係する方はみないほうがいいと思うよ。