もうすぐ母が退院してくる!
家に戻ってくる!
私は4ヶ月前にアルケミストになった
理由は母の認知症を良くしたかったから
母は認知症になるにはまだ若かった
だから進行も早かった
高齢者施設で勤務経験のある私は認知症のお年寄りをたくさんみていた
だから母がこの先どうなっていくのかわかっていた
だから、どうしてもどうしても少しでも進行を遅らせたかった
今の医学では難しいなら他の方法はないか…
何年も探して、良さそうなものがあれば学んで習得して、でもいざ母にそれをやろうと思うと母はもっと進行してて、、
学んでもいつも間に合わない
それでも諦めきれない
お金も時間もいっぱい使った
生活に支障が出るくらいいっぱい
それでも『良さそう』と思うものが目の前に現れたら、それをやらない選択肢はない
一生後悔するって感じるから
諦めきれないのは私のエゴかもしれない
私には母に伝えたいことがあった
母がまだかろうじて私の名前が分かるか分からないかの頃、
今伝えなきゃもう伝えることができないかも!と思って、私はすぐに手紙を書いた
それを母に渡して、今読んでって
母は手紙を見た
見たけど読めなかったと思う
そうわかった
ああ、また遅かった…
悲しくて、くやしくて、なんでもっと早く伝えなかったのか
私は母にちゃんと伝えたかった
ありがとうって
その一言だったのに
それを伝えたいって
また私の名前を呼んで欲しいって
だから少しでも進行を遅らせたい
少しでも回復してもらいたい
そしてとうとう出会ったのがアルケミスト
正直、は?って感じだった
情報空間?アルケミスト?書き換え??
でも別になんでも良かった
本当に母が変わるのなら何でも
だから私はアルケミストになった
でも、母は入院してしまった
もう自力で水も飲めない、食べることもできない
どんどん痩せていって
でも母は笑ってる
ニコニコ笑ってる
そして私たちは母としばらく会えなくなってしまった
病院の面会は週に1回ひとりだけ
それには父が行った
父は母が少しでも快適な生活ができるようにと仕事をやめて母との生活を選んだ
いつまでも母に人としての尊厳を
父は私たち姉妹弟にそう言った
私たちはそんな父と母が大好きだ
母も父の事だけはずっと覚えてた
そう思う
そんな母が数ヵ月ぶりに帰ってくる!
命の危機もあった母が帰ってくる!
早く母の顔がみたい~
って家族LINEに送ると
父から『ありがとう』って返信がきた
素敵な夫婦だな
私はアルケミストになった
今度こそ 間に合わせる!
私の学びを母に
あと数日、無事に退院できることを心から祈ってる
本当はどんな母でも今幸せならそれでいいってわかってる
母の笑顔は幸せだよって言ってるんだと思う
でももう一度私は私のエゴのために母と話がしたい