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◆ユニバーサルミュージック、TikTokとの契約終了を正式発表「アーティストの権利を守るために不可欠」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4deadb54154437c73be80c17dcb45475ac8b101f

 

 AdoやMrs.GREEN APPLE、藤井風など多くの人気アーチストを抱えるレーベルのユニバーサルミュージックとショート動画サイトのTikTokの契約が折り合わず、2月1日よりサイト内での楽曲使用が不可能となったことが明らかに。楽曲を使用した投稿済動画についても次々と削除やミュートの処置がされています。

 

 最近も日本ではダンス動画や加工動画に使用したのがきっかけでTikTokでバズりヒットとなった楽曲が多数あり、この現象だけを見ればレーベルにとってマイナスではないと思うんですが、包括的な楽曲使用料などにおいてTikTok側が相当厳しい条件を提示した可能性がまず考えられます。

 

 実際にはそれよりもむしろ、中国企業が運営しており国家安全保障やプライバシーの点から問題視されていることが影響してそうです。(そういうユニバーサルにも中国企業のテンセントが10%出資しており、中国との関係は一筋縄で説明できない点もあるんですが)

 

 すでにアメリカだけでなく欧州やインド台湾などアジアの国の一部でも利用制限や禁止の動きが出ており、世界3大レーベルの残り2つ、特にアメリカを本拠とするワーナーにも同様の動きが出て来るのか興味深いところです。一方日本では、ユニバーサルに関しては本国の対応に準する形なのでしょうが、特に3大レーベルの残り1つ・ソニーには当面そういう動きはなさそう。契約終了で多大な影響を受けているのは日本のアプリユーザーだけなのかもしれません。