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昨日は誕生日でした。お祝いメッセージありがとうございました。

 

今日の課題設定は、「鱗滝さんの修行を考える視点」です。

 

まず、皆さんは鱗滝さんの修行についてどう思いますか?

「いきなり過ぎ」

「厳し過ぎ」

おそらく“過ぎ”のオンパレードになるはず。

 

今日は講義。

練習プログラムを組む上でのポイントを4つ述べます。

小出しにすれば4日分のブログのネタに困りませんが、アウトプットしないと次のインプットもないので、4つ全部吐きます。

 

その1 集中練習と分散練習
集中練習とは休憩時間が比較的短い練習のことです。
分散練習とは休憩時間が比較的長い練習のことです。
※休憩時間とは、分・時間・日・週・月と様々です。

→1回の練習の中でのインターバル、それとある程度の期間を表すスパンの両方と思ってください。

一般に合計して行う練習回数が同じ場合、分散練習の方がスキルの習得を促進します。
100回×5セットを1日でよりも

20回×3セットを5日での方がスキルの習得が速いということです。

 

鱗滝さんの場合は短期的な集中練習が多いです。

短期的な集中練習をある程度の期間の中で分散させるのはいいかも知れません。

あるいは短期的に集中練習を行い、ある程度身に付いたら分散練習に持っていく方法も考えられます。

育手になるには育手になるには自分のプログラムを客観的に見るようにしましょう。

 

その2  分習法、全習法、漸進的分習法
分習法は、1つのスキルをそれを構成する動作などの要素に分割して練習する方法です。
全習法は、分割せずに全体として練習する方法です。
漸進的分習法は、ある動作の習得がある程度進んだ時点で別の動作を付け加えていく方法です。
要素と要素が明確に区別できるときは分習法が有効

要素間に相互作用があるときは漸進的分習法、全習法が有効だそうです。
 

例えば投球動作を分解すると
①バランスポジション
②体重移動
③パワーポジション
④フォロースルー
と分けられます。
分習法では①〜④を別個に確認
漸進的分習法では2つ以上の要素を結合
全習法では全部を通すということになります。


練習者の情報処理の観点からも分習法、漸進的分習法、全習法と分類できるそうです。

野球の打球判断で言うと
①相手やボールなどの環境に存在する刺激を近くする刺激同定「ゴロだ!」「フライだ!」
②次に行う動作を決定する意思決定「スタートだ!」「ストップだ!」
③筋にどのような命令を与えるべきか決定する反応プログラミング 実際走る、止まる
の❶〜❷を分習法、漸進的分習法、全習法で習得するのです。

 

どれがいいというわけでなく適宜選択です。

 

鱗滝さんの修行のゴールは、水の型に設定されていると思います。

ドリフだとこれですかね。

「突いて突いて押して押して下がって下がって最後に切る」(9分20秒)

絶対ウケます。

 

 https://youtu.be/BG4JHgNfF1Y


ひとまとまりの流れをを別々にするのか、一部統合するのか、全部統合するのかという感じです。

ここは漫画だけではわかりません。

漫画的には全習法が絵になります。

 

その3  多様性
野球のバッティングを例にすると
多様性が小さいとはあるコースのあるスピードのボールを打つ
多様性が大きいとは色々なコースか色々なスピードということです。
 

多様性が小さいと成功体験が多くなります。技術に対する理解も促進するでしょう。

多様性が大きいと失敗体験が多くなります。

しかし、スキルの保持(練習したスキルの記憶)やスキルの転移(新しいバリエーションへの適応)が促進されます。

 

山下りを見る限り、多様性に配慮されていると言えそうです。

 

その4  複数のスキルの練習順序(ブロック練習、ランダム練習、シリアル練習)
ブロックはblockで固まりの意があります。
ランダムはrandomで無作為の意があります。
シリアルはcerealで穀物。これだけよくわかりませんでした。

ブロック練習はあるスキルの練習が終了してから次のスキルの練習に移る練習方法です。
野球のノックで例えるなら正面ゴロ5本→左ゴロ5本→右ゴロ5本→前ゴロ5本といった感じです。
ランダム練習は正面ゴロ、左ゴロ、右ゴロ、前ゴロが順番関係なく来る練習です。
シリアル練習は複数のスキルを一定の順序で繰り返し練習する練習方法です。
例えるなら正面ゴロ、左ゴロ、右ゴロ、前ゴロを5周しようというものです。

多様性の問題と同じく、成功体験・失敗体験、スキルの保持(練習したスキルの記憶)・スキルの転移(新しいバリエーションへの適応)を考え練習を組みます。

 

一番実践的で且つ実践的な課題を抽出しやすいのはランダム練習ですが、柔道で言う乱取りのようなことはできません。

相手いないですから。

 

 

鱗滝さんのトレーニングは、果たしてどうだったでしょうか?

メディア的にはハードで理不尽ぽい方が「いいね」が付きやすいと思います。

ここの題名は「炭治郎日記」。

現代だと「炭治郎のインスタグラム」。

より、映え易いところを抽出しているかも知れなく、実はきちんとプログラミングされているのかも知れません。

 

最後に1つだけ。

この考え方は皆さんの学習にも応用できます。

テストはシリアルで人生はランダムです。

ランダムを楽しもう。