ロームは、日本全国に分布している地層で砂と粘土が混じり合った粘性質の高い土壌区分です。

ロームが重なり合った地層を「ローム層」と呼びます。その代表格が九州のシラスと関東のロームです。

 ローム層は一般的に土粒子間の結合が非常に強固なため、強くしっかりした地層をつくり、戸建て住宅などの支持地盤として非常に適していると言われています。

ところが掘削などでこの土粒子間の結合を解いてしまうと強度が著しく低下します。

例えば建て替えなどで、旧建物の基礎や配管などを撤去する際に掘り返してしまうとローム層本来の強度が弱まってしまい、不同沈下などの地盤事故につながってしまうので注意が必要となります。

                  地盤調査会社ビイックのメールマガジンより

                             小林 栄一