発達障害のお子さんのなかには忘れ物が多く、
先生に注意されたり怒られたりする子が少なくありません。
学校に行くことは毎日のことなので、忘れ物をするたびに怒られているのでは、
学校に行くこと自体が苦痛になってしまうでしょう。
また、自己肯定感が低くなってしまう要因でもあります。
◎時間割をチェックする
忘れ物を少なくするためには、やはり最初は親の手助けが必要です。
お子さんと一緒に次の日の時間割をチェックしましょう。
勿論、家事や仕事など忙しいので、できるだけ短時間で済ませたいのが正直なところです。
時間をかけないように時間割をするときは、
子供に算数(教科書+ノート)のセット
国語(教科書+ノート)のセットと言った具合に
入れるときに子供が見せたものを目の前でOKサインを出しながらすぐにランドセルに入れさせます。
入れたつもりでカバンの横に忘れたという話しをよく聞きますので、
すぐその場でカバンに収めることを徹底しましょう。
子供は入れた教科を1つづつ連絡帳(時間割)に◎で囲んだりチェックしていきます。
(算数を入れたらチェック、国語を入れたらチェックという具合)
もちろん時間割の前に宿題を終わらせておかないといけません。
◎子供がやること親がやることを明確にしておく
帰宅後、お子さんには以下のことを習慣にするようにしてもらいましょう。
①宿題を最初に済ます
②カバンの中を空にする
低学年中学年なら時間割(連絡帳)を見ながら一緒に準備していきます。
親が意識すると良いのは、忘れ物がなかった時の対応です。
忘れ物がなかった時は、たくさん褒めてください。
子供は、ほめられるとうれしいので次も頑張ろうと思うものです。
反対に忘れ物をしてしまった場合も
グチグチイヤミを言い続けないことはとても重要です、
ADHDの子供は、時間割が苦手な子供も多いと思います。
他の兄弟と比較して
どうして「時間割のような簡単なことが出来ないのか!」と思われるかもしれませんが、
宿題を確認したりノートをチェックすることで、学習に対する取り組み方の様子も伝わってくると思います。
案外と子供は、いい加減に時間割を済まそうとするし、
仮に親が「◎◎は入れたの?」と助言をしても、聞いてるようで聞いていないことが多いんですよね。
親が通信や連絡帳を見ながら一緒にチェックをしておくのは大切です。
また担任の先生には、通信や連絡帳に書いてあるもの以外は
見落としやすいということをお伝えしておくと良いと思います。
中にはプリントや宿題を学校の机に入れたままのお子様もおられると思います。
意識して持ち帰るようになれば良いですが、
連絡帳を活用しながら机に入れたままの状態を連絡してみるのも1つの方法だと思います。
◎物を失くしやすい
ADHDのお子さんの多くが、物を失くしたり、落し物が多いお子さんです。
時間割が出来ない悩みと同じほど大きな悩みになっています。
宿題をしながら消しゴムを失くす子も多いです。
頭の中は周囲の環境と同じで部屋の整理整頓が出来ていないと
宿題をしてる先から鉛筆失くした!消しゴム失くした!と大騒ぎです。
宿題を始める前は、部屋をある程度整理整頓してスッキリした状態で始めましょう。
宿題をしながら失くしてしまう消しゴムは、机の下やすぐ近くにあるはずです。
立ち歩いたり動かなければその場所にあるはずなので
「座ってる場所の近くにあるはずだよ」と声をかけておきます。
ものを探しまわる時間ほど勿体ない時間はありません。
消しゴムの定位置を決めておいたり、ハサミはこの場所、鉛筆はこの場所、消しゴムはこの場所と
絶対に場所を替えないようにして元の場所に戻すのが大切です。
◎必要なものは同じ場所にしまう
普段生活の中で忘れ物チェックするまでもなく
持っていくのが当然のもの(ハンカチティッシュなど)は、部屋の定位置に収納します。
ポイントはできるだけ動かずに必要なものを手に取れる状態です。
引き出しや収納のついた家具を配置すると便利です。
忘れ物対策 は、今より将来を見据えて必要になってきます。
忘れ物をして困るのは、大人でも子どもでの関係なく忘れ物をした自分自身です。
忘れ物対策の基本
①持ち物を前の晩に準備をしておく。
②カバンバッグは1つに決めておく
③必要なもので後から準備して持っていくものは、メモを張っておく
3つ忘れ物をしていた子が2つしか忘れ物をしなくなったら
それは、成長してると判断できますし、完ぺきを求めると親もつらい気持ちになるので
少しでも忘れ物を少なく出来たことに目を向けてあげるとお子さんの成長をサポートできると思います。
よかったら参考にしてみてください♪