『色んなことが不安で、動けなくなることがあります。
けれど、自分が日々不安に思っていたことをヒロさんはすでに全部経験されていて、それでも今、笑顔で生きている。
何が起こっても乗り越えれる、人生大丈夫なんだって思えました。
勇気をもらえました。これからがんばります。ありがとうございました」
その発言に、尾関塾長は驚いたと後で語ってくれました。
お母さんが入院、お父さんも単身赴任、受験、色んなことに不安を抱えていて…。
ああいう場で、あまり手を挙げて発言するタイプではなく、講演を聞いてあの子の中できっと何かが起こっていたんだろう、と。
そして、これこそがこの講演会で塾長が子どもたちに感じて欲しかったことなのだそうです。
本気の大人たちの、ありのままの人生を聞くからこそ芽生える勇気や希望がある…
これからも、生涯かけて子どもたちの人生を応援していこうと二人で語り合いました。
10代、20代の時、自分のことを本気で信じて、心の底からエールを送ってくれる人がいることが、どれだけ人生を大きく変える出会いになることでしょうか。
そして、その出会いが新しい一歩を生み出し、その踏み出した向こう側にまた必ず新しい出会いが待っていて人生は変わってゆきます。
逆に、親や大人たちのたった一言や態度が、その子の一生を狂わせることもあります。
私たち大人は、彼らの未来に責任がある。
どんな生き方をして、彼らに何を語るのか。
その一歩を踏み出す勇気を彼らにあげられるかどうか。
青少年たちの鋭い感性は、表面を取り繕った虚飾の生き方など一瞬で看破されてしまいます。
彼らにとって、「一歩踏み出す勇気をくれる」、そんな人間で在りたい。
その子の思いが本当に嬉しかった。
ありがとう。