最近は、CO₂削減のために、なるべく歩いて買物に行くようにしている。
日が落ちあたりはすっかり暗くなった道を歩いて帰ってくると
自宅の直ぐ横の畑で赤いジャージと白いストライプの入った赤いトレーニングパンツをはいた人が、
ゴソゴソと畑の野菜をしきりに摘んでいる。
こんなご飯時に母親だろうか、いや母親は腰が曲がっていてもっと小柄だ。
弟だろうか、こんな服は持っていない。
こちらが見ていることに気がつかないのか、その侵入者は野菜を取り続けている。
どうしよう
じっと立っているのも寒いし、事態を動かしたく
『あんた、誰?』と声をかけた。
その侵入者は、ボソボソと一言何か言ったような気がするが、わからない。
ただ、声から女であることはわかった。
その瞬間、女は飛ぶようにして、水路を越え側道を駆け上がって消えた。
いや消えてはいない、向こうからこちらの様子をうかがっているようだ。
すると、2,3分も経たない内に駆け上がった同じ側道を戻ってきて、隣の家の裏手に入って消えた。
もしかしたら、知っている人かもしれない。
どうしよう。
今朝、現場の畑に行ってみたけれど、昨日、侵入者がいただろう場所には
あだらばえ(自生している)のパクチーがあることがわかったが、被害の状況ははっきりしない。