その昔、外房で「お仙」という娘が父親の身代わりになって20メートルの崖の上から落とされたとのこと。



この場所は鴨川と勝浦の境、かつて行川アイランドがあった辺り、伊南房州通往還の道沿いです。

お仙の供養塔があります。



この先の柵の向こうは崖で、好奇心のあまり柵を乗り越えて崖の下を見ましたが、あまりの恐怖で脚がすくむどころか、全身が凍り付き、死を感じました。

少し離れた所から見るとこんな感じです。


右下が崖で、海まで20メートルです。


右上におせんころがしがあり、そこから左方向に道らしい跡がありますが、今では朽ち果て、通ることはできません。


さらに離れて見ると、崖の迫力が分かります。


外房はこのような断崖絶壁が続きます。怖いくらいの迫力があります。


ただ、個人的には「おせんころがし」という名称は不適当かと思います。知らない人が聞くと「おにぎりころがし」とか、「お煎餅ころがし」のような楽しい話かと勘違いするでしょう。


できれば「身代わりお仙」とか、悲しい話が想像できる名称の方が良いと思います。