パリ市内にあるル・コルビュジエ建築~ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸~16区 | ヨーロッパ、女一人旅 ~パリが恋しくて

ヨーロッパ、女一人旅 ~パリが恋しくて

2007年フランス・パリに留学。2012年フランス・ロワールの古城で挙式。カメラ女子&フランス愛好家co malicoの旅ブログです。ヨーロッパ、アフリカ、海外リゾート旅行記、地域別にテーマをわけたフランス国内旅行記、パリのレストラン情報、フランス土産…いろいろと。

パリの高級住宅街である16区。そこにあるドクトール・ブランシュ広場。

涼しげな木々に囲まれた袋小路を突き進んでみると、一番奥に有名な建築家が建てた2軒続きのシンプルな住宅があります。

それが、ラ・ロッシュ邸とジャンヌレ邸。


手前は、その建築家ル・コルビュジエの実兄のアルベール・ジャンヌレ邸。奥は、バーゼル銀行家で美術収集家の「ラウル・ラ・ロッシュ邸」です。

現在、「ジャンヌレ邸」は、ル・コルビュジエ財団のオフィスとして使われていますが、「ラ・ロッシュ邸」は一般公開されています。

建築、とくに近代建築に興味のある方、お勉強されている方にはとっても意義のあるモニュメント。ですが、「行ったほうがいいか?」と尋ねられると、「興味がそれほどないのなら特に行くべきスポットではない」と答えざるを得ません。

ラ・ロッシュ邸に行くのなら、パリ郊外ではありますが、サヴォア邸に行くほうがよほど価値があるでしょう。サヴォア邸に関しては、…まだ書いていなかったですねタラリco malicoの悪い癖っ。

その内に、書くといたしましょう…

コルビュジエの近代建築5原則、水平連続窓、屋上庭園、ピロティ、自由な平面、自由な立面を完全実現したこの2つの邸宅。

ピロティ脇の扉を開けて入ると、まず感じるのは玄関ホールの広さ。

実際の広さはさほどありません。ただ、吹き抜けとなっているので、圧迫感がなく開放感が生み出されています。
現代建築ではさも当然、のことではありますが、コルビュジエの存在なくして現代建築はない。そうもいえるのではないでしょうか。

上階から見た玄関ホール

照明は一切点いていませんでした。

2階部分へあがると、奥に、キッチン、そしてプライベート空間がひろがります。
壁と扉で遮られることのない、この空間。まるで、屋内ジャングルジムかのように、仕事部屋、書斎、ベッドルームなどが廊下や階段で段差をつけて繋がる一つの大空間となっています。

専門的な表現を使うと、

キャットウォークによる大きな四角い空間とピロティー上に張り出し湾曲したスロープを持つギャラリー空間にわかれている。

んですって。

専門知識のないco malicoには ? しか浮かんできません。

また、評論家は、

この家を、

「建築的プロムナード」

と評し、

「ル・コルビュジエの“白の時代”の始まりを告げる代表作」

と謳うのです。


ル・コルビジュエという建築家、また彼の造った建築物を一度に書くには、相当な量になりますので、何回かに分けたいと思うのですが、今日はただ単に、このラ・ロシェル邸を見学するような流れでご紹介していきます。

専門知識はまた改めます。

?」が今日は「?」のまま消化不良で終わってしまうでしょうが、近いうちに必ず…!

1923-25にかけて建てられたラ・ロッシュ邸とジャンヌレ邸。
L字型のこの建物は、実は、内部の壁で仕切った2世帯住宅なのです。

このコンプレックス住宅は、ル・コルビュジエの兄である音楽家のアルベル・ジャンヌレが新妻と3人の娘のために、
また、独身の銀行員で、なおかつキュビズム・ピュリスム絵画のコレクターであったラ・ロッシュ氏のために、
設計されました。

外観は、真っ白な壁。

エントランスホールも、

白い壁に、黒いタイルの床。

写真の左に写る廊下は、ブリッジになっていて、玄関の真上にかけられています。

玄関を開けると、その天井は低く抑えられれているため、その先、2,3歩歩いた先にある吹き抜けの空間は、その印象がより強烈なものになるのです。

そんな錯覚作用を用いた設計。

吹き抜け空間には、光や風はもちろん、色、影、ラ・ロシェルが収集した絵画が交錯し、流動的な空間となります。

「建築的プロムナード」。
プロムナードとは、「散策」という意味ですから、ブリッジを歩いていると、自然とガラス窓の外に目がやられます。
同じ木を見ていても、視点の高さが変われば、景色も変わります。
壁で仕切ることなく、動線が連続して続いていく。
だから、家中ぐるぐる散策ができるのですね。これが、建築的プロムナードなのかしら!?と自分を納得させながらぐるぐる見学させてもらいました。

内と外の境目がとてもナチュラルなで家の中にいても、外にいるような感覚になる。自然が、部屋を飾るオブジェに一体化してしまう。そんな感覚に陥りました。

寝室と思しき部屋ですが、備え付けのクローゼットも、壁と同じく真っ白に塗られていました。

サヴォワ邸もそうでしたが、寝室と言っても、家具がないので、生活感が全く感じられず殺風景で物悲しさすら感じてしまいます。

ところが、このダイニングルームは、椅子とテーブル、じゅうたんと絵画があり、人の息遣いが聞こえてきそう…。

薄ピンクという温かみのある空間です。


リフトがあったり、


目が覚めるような鮮やかな色をした空間もありました。

さて、このラ・ロッシュ邸で、特筆すべき部屋が、エントランスの吹き抜けホール以外にもう一つあります。

それは、ここ。


ラ・ロッシュ氏が収集した絵画を展示するためのギャラリーが、設けられています。

照明が要らない2方向から光が差し込む大きな窓、絵画が引き立つように一切の装飾のない白い空間。

そしてこのギャラリーは細い柱、ピロティーによって支えられ、曲面体の空間なのです。

こんなに細い柱であの大きなハコを支えているとは・・・

ピロティが実現した始めての作品が、このラ・ロッシュ邸です。

カーブがかった部分には、ゆるやかなスロープが造られています。


ギャラリーの、この空間づかいきらきら
贅沢です。

ですが、ここが一番力を入れた部屋であることはわかりましたハート
板ガラスの窓から篭れる柔らかな日の光が心地よく、できればこのソファーに座ってぼけ~としていたい気分になりました。(椅子にはすわれません涙


いつもありがとうございますはーとはーと
ランキングに参加しています。
皆さんの1クリッククリックが明日も書こうっえんぴつとco malicoの励みになっています!!



co malicoさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス