続きましてアウターバッフルです♪
アウターバッフルの最大のメリットは、スピーカーの前に障害物がないことです♪
2wayスピーカーでウーファーの受け持ち帯域は、最低域の20Hzから、ツイーター後々もよりますが3000Hz〜6000Hz程度です。
ぶっちゃけこの周波数帯では、純正スピーカーグリルを透過出来ない帯域は含まれていませんので問題ないように思いますが、透過する際の損失もありますし、指向特性も悪化しますし、内張共振の影響で色々悪さしますし、内張内への音の回り込みも深刻です。
要は頭からバケツかぶって歌ってる状態です^^;
費用もかかることですし、純正デザインを大切にされる方も居ますので、全ての方にオススメすることはできませんが、音質改善効果としては結構大きいですので、音質を重視される場合は激しくオススメできるアウターバッフルです♪
現状はこんな感じです♪
アウターバッフル施工は、ちょっとした失敗で、後々大変な事になったりします。
お客様の大切なお車ですので、事前の採寸や情報収集などは念入りに行います。
コルトレーンのアウターバッフルは、内張のデザインを考慮し、ユニット位置を確定してからインナー側をそれに合わせ作成してます。
もう後戻りできません^^;
内張に大穴を開けちゃうのは、今でも緊張します。
調べた情報を元に、絶対失敗しないと判断してから、ザクザクいきます。
このバッフルも、毎回同じ構造に見えますが、実は車両やその他状況を勘案し、様々な選択の後に確定した物なんです♪
ここまでくると完成イメージが湧いてきますね〜♪
と言っても、でろでろカッヒョーンって感じの、主張したデザインはあまりしません。
多少主張したデザインにすることはありますが、ほとんどの場合は純正デザインに準じたものにしてます。
見た目の事もありますが、ここの形状でも音が左右されますので、音響が複雑になるようなデザインは採用してません♪
自分で計算し、その通りの出代なんですが、改めて見るとかなり厳しいですね〜^^;
形状的にこのきわっきわは、音質には有利です。
欲を言えば、バッフル上方の凹みはあまり歓迎できないので埋めたいところですが、デザイン的に見るに耐えない状態になっちゃいますので、この辺りは妥協し、調整でなんとか補正をかけます。
ごついです!
これは車両や使用するスピーカーにより変わってきますが、今回のスピーカーには合ってますね〜♪
ディナウディオスピーカーは、独特の世界観を持った秀逸なスピーカーなのですが、故にオールラウンダー的な要素は、他のスピーカーに比べ少ないんです。
かっちり支えてあげる事で、スピーカーの基礎体力を上げ、持っている良さをさらに伸ばし、苦手な部分の底上げをする事で、良い結果が出ちゃいます♪
第一パテ盛り後の写真ですが、冬はパテの硬化時間が長くなっちゃうんです。
全然固まんない。。。^^;
って事で、ダンボール温室♪
直接炙っても良いのですが、色々問題もありまして、直で炙るよりもこの方が良かったりします♪
今回も色々シビアな部分もありましたが、無事完成しました♪
あとはレザーを貼って終了です♪
良いですね〜♪
音も良さそうです♪
これ私だけかもしれませんが、音をイメージ化したり可視化するイメージがあるようで、例えば新製品の試聴や仕上がった音の試聴、調整時もその傾向があるんです。
上の写真ですと、スピーカーから出てくる音は、矢印でイメージされてまして、それが直接飛んで言ってたり、回り込んだり、反射したりって感じで見えてます。
矢印にはそれぞれ色があり、質感や太さ、長さもそれぞれ違います。
なんか変な感じです^^;
なので、仕上がったピラーやバッフルを見て、まだ音も聴いてないのに「音良さそう」ってなっちゃうんです^^;
純正に溶け込んでますね〜♪
ここでちょっと小ネタを♪
ちょっと気にするだけで、簡単に音質アップできちゃう方法です♪
ほとんどの車両で見受けられるドアポケットですが、オーディオ的に見るとできの悪い共鳴装置なんです^^;
アウターバッフル製作時に、内張全体を加工してしまう場合には、このドアポケットを埋めちゃう事も可能ですが、費用も大幅にアップしちゃいますし、ドアポケットも使えなくなっちゃいますので、全ての方にオススメできる手法ではありません。
じゃあ、なんか詰めちゃえば♪
って事で、タオルやスポンジなど、詰めちゃいましょ♪
結構変わりますよ〜♪
ツイーター埋め込みにアウターバッフル施工と、結構大きな施工もしましたが、純正イメージは崩さず良い感じですよね〜♪
たかが2DINの大きさしかないナビですが、室内全体のイメージが引き締まりますよね〜♪
見た目の質感も良いナビですね〜♪
で、出音です♪
良いです!ミニバン系のドアは、大きさや形状の影響で、低域側が膨らむ傾向にあります。
今回はケーブルチューニング、デッドニング、アウターバッフルと施工させていただきましたので、それぞれでできる部分で対策してきましたので、低域の収まりは良い感じです。
スピーカー自体の音作りが、ビシビシって感じじゃないですので、無理矢理引き締める方向より、音色を生かし、悪さをする不要な部分だけを収めてあげる方向で仕上げてますので、元々得意なアコースティック楽器などは、よりディナの世界観を明瞭に引き出せてますし、苦手分野でもディナ色に消化し、良い感じでなってくれてます♪
簡単なスピーカーではないですが、上手に仕上げられました♪
今回も楽しいお仕事をさせて頂き、有難う御座いました♪