釣りキチ三平の映画の中で「よなきだに」と言う場所が出てくる。
セリフでしか語られないが、プログラムやチラシには「夜泣谷」とある。
これが地名なら固有名詞だし、原作でも「夜泣谷」になっているので、
間違いとは言えない。
しかし、深夜、鳥が「ないて」獣が「ないて」騒然となる中、巨大イワナが現れるのだから、
どう考えても「夜鳴き谷」か「夜啼き谷」だろうと思う。
(送り仮名の「き」を振るかどうかは、どっちでもいい)
そんなことは矢口高雄氏も、百も承知で当時の読者層に合わせて
漢字を選んだのかもしれない。
但し、現在は、「鳴」と言う漢字は小学校2年生で学ぶことになっているから、
これも的外れかもしれない。
夜啼き谷、夜啼谷ではヒットしなかったが、
夜鳴き谷では、何とこの映画の関係者のブログに行き当たった。
「 スーさんノート。 」 (リンク先、2008年8月)
やっぱ、そう思うよね。
ともかく、「夜泣谷」じゃ赤ん坊が多い、あるいは何らかの理由があって
赤ちゃんが夜泣きをする谷かな、と思ってしまう。