あなたのそばにプレSEはいますか。
プレSE奔走す、と題しましたが、プレSEはもともと奔走するもんです。
プレSE、
プレセールスSE、営業SE、営業技術なんて呼び方をする会社もあるでしょうか。
受注担当のSEです。
システム開発の段階には、2分すると、開発と運用がありますが、
開発にもいくつかの段階があります。
基本設計、詳細設計、モジュール設計、プログラミング、
単体テスト、結合テスト、総合テスト、運用テスト、
等々、、、
会社によっては呼び名が違ったり、仕分けの仕方が違うかもしれません。
さて、基本設計のさらに前には、
基本計画、要求分析や概念設計などの工程があります。
これらは高度な技術力を要求しますが、
システムの命題や目的が明確であれば、はっきり言って簡単です。
しかし、世の中には自分が何をやりたいのかはっきりしない場合もあるし、
目標や目的すら設定できない場合も多々あります。
漠然とした不安と、明確でたいていの場合はかなり厳しい予算と、
壮大なる要求がごちゃ混ぜになっていることが多いのです。
さらに、どのSIerと組むのかも決まっていない。
このときにプレSEの出番がやってきます。
うちならこんなことが出来る、
お宅様の要求はこうして実現する。
完成すればこういう風になります。
しかも、いくらで。
お客様漠然としたイメージを具現化するためのシナリオを書いて、
私どもにやらせてくれ!と言うのがプレSEのタスクです。
民間であれば、当初予算に合わせて考えた計画を途中で変更して
金額を変更したり、機能を変更したりすることはそれほど変ではありませんが、
官公庁相手であれば、そう簡単には変更できません。
世の中、箱物や道路、橋など当初計画の予算が倍になった、なんて話は
それほど山のようにあるのですが、
ことコンピュータ・システムに関しては
簡単に機能を削ったり予算を増やしたり出来ません。
プレSEは何億、何十億と言う金額を、もちろんソロバンははじいていますが、
最終的には山勘に近い形で決めていくこともあります。
経験と勘と度胸と度量が要求される職種です。
そして、全ての案件が取れるわけではなく、比率で言えば失敗のほうが多いし、
ライバルを蹴落としていかないといけない、気の滅入る職種でもあります。
さらに言えば、開発に携わる多くのSE、プログラマにとって、
プレSEは、その努力どころか存在すら意識されないことも多いのです。
そして、プレSEは案件を追って、いつもいつも奔走しているものなのです。
プレSEは私の知る限り、SEの中のごくごく少数派です。
「プレSE」という響の良い言葉に惑わされ、よく判らずにプレSEを希望したりしていませんか。
あなたのそばにプレSEはいますか。
おられるとすれば、それはどんな方ですか。