SEは、システム・エンジニア。

ITビジネス、IT企業などに比べると、まだまだ知名度は低いようだが、
情報システムの技術者を指す。

情報システムの技術者と言っても幅が広い。
一人で何でもやれるわけではないので、ある程度分担があり、呼び名も違う。

システムのライフサイクルに沿い、大まかに言って、
受注の担当=プレSE
開発の担当=開発SE
保守の担当=アフターSE
がある。

「アフターSE」は稼動しているシステムのお守り役といったところか。
「アフター」と呼ぶこともある。
アフターサービスなどと同じ使い方かな。
比較的地味な役回りだが、きっちりと仕事をこなす必要がある。
何もなければ仕事もないのだが、ひとたび事が起これば夜昼休みなく対応する。
日々の稼動を管理する役回りは「運用SE」、
ハードウェアの保守はCE(カスタマーエンジニア)とも言う。

「開発SE」は最も数も多いし、大勢のチームで仕事をすることが多い。
開発SEは人数も多いが、個々の能力の差も大きい。
「設計SE」あるいは単に「SE」と呼ぶこともある。
「プログラマ」も開発SEの類義語だが、やや作業担当に近い呼び名だ。
チームなので管理監督職の者もおり、「リーダ」「マネジャ」などといわれる。
「プロマネ」は素人のクせにプロの真似をする、ことではなくプロジェクトマネジャのこと。
どこの誰が思いついた何のために必要かわからないシステムを作り、
とんでもない納期に間に合わせるため、とんでもなくきついことも多い。
作業の山谷が激しく、できる奴ほど忙しい。
時々「金はいらないから休みをくれ!」と叫びたくなる人種でもある。

「プレSE」は、最も数が少ない。
受注担当のSEがいない(いらない)会社もある。
「プレSE」の「プレ」はプレセールス、受注活動を意味する。
営業的役回りでもあるので、「営業技術」、「営業SE」と呼ぶところもあるようだ。
一匹狼で動く人物が多く、勘とセンスと経験が勝負。
開発SEやアフターSEから見ると何をやっているのか得体の知れない職種でもある。

どの分野でもそれぞれのストレスがあり、精神的肉体的にきついこともあるが、
どちらかと言うと、プレは精神的にきつく、開発とアフターは肉体的にきついことが多い。