広島の大学病院。あるものが冷凍保存されている。カチンコチンの瓶の中から人間の歯が出てきた。「スペアタイヤのような歯の銀行」だという。親知らずなどの健康な歯を保存している。虫歯を手術した人は抜いた親知らずを移植した。

「痛い・高い・説明なし」の苦情も出る歯医者さん。そこに革命的な歯医者も。

しかし1年間に1800軒が開業する一方、1500軒が廃業、休院する厳しい現状がある歯科医院。多額の開業資金をかけても患者が来ず、ワーキングプア状態の歯科医さえいる。

予約患者も待たせない。最先端の歯科医療を。といった改革を進めるのが松村博史、徳真会グループ理事長だ。現在、国内に25カ所、全て直営のクリニックをもつ徳真会グループ。年中無休はもちろん。待合室にはマッサージ機やパソコンにDVD。清潔で明るい診察室。治療によっては個室の診察室まで。まさに「サービス業」のような快適さが受けている。

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吹き抜けが広く開放感がある250坪の建坪の歯医者。病院かと思ったら歯医者さんだったとビックリする患者さん。年中無休で、8割が保険診療の患者さん。近所の方が多く通う。

レントゲンは最新機器で全ての歯が撮影される。それを見て歯科医師が患者に説明。電子カルテで管理。

徳真会は新潟市郊外の新津診療所。ここも朝から患者さんがひっきりなし。

患者さんも「丁寧すぎるくらい丁寧だ。」と大好評。

きっかけは松村さん自身の経験だ。街の歯医者さんとして開業したが、技術に追いつくことや、経理事務までやるのは小さな組織では困難と感じた。

1985年に経営専門の会社を起業し、社員100人が経理事務や銀行との交渉などを担う。そのため歯科医師は治療に専念できる。

歯科技工士の専門のワールドラボも立ち上げてグループ全体の歯科技工を請け負う。医師と技工士が一体化し、早く正確に義歯などが出来上がる。

セラミック製の前歯は手作業で4日で出来上がった。

グループ全体で70億円の売り上げがある。

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龍さん「歯科医師会に呼び出されたんですって。」

松村「褒められるわけじゃなくて抑えろといわれた。そこで今日で’退団’しますといって帰ってきた。」

医療700人、技工200人、経営100人がグループの陣容。

松村「患者、スタッフなど4つの分野で満足のいく歯科治療をということで始めた。」

龍さん「ラーメン屋さんと歯医者さんは似ている。家内工業で。」

松村「どうしても小さい組織だと無理が出るところがある。」

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徳真会は健全経営で最新歯科医療も可能になった。

その1、前治療した歯の横が虫歯になっていた。仕事が忙しくて何度も通院できない…そんな患者にも対応できるのが「セレック」だ。光学スキャンで歯型をとり、そのデータをもとに機械が詰め物を作成。調整して、歯に詰め、わずか数時間で治療が終わる。

歯形を取るため1・2週間かかるというストレスもない。とった歯型をラボに持っていき、3Dでデータが読み込まれ、自動的に歯型が削られて、詰め物が出来上がる。治療費は保険がきかずに5万円だ。

その2、患者が苦手な音と振動。怖くなるが、そうならないのがレーザー治療。レーザー治療した後は虫歯になり難い。この治療は保険がきくケースがある。

ある女性は歯の根に膿が溜まっていた。

その3、マイクロエンドという手術用顕微鏡を使い、歯を抜かずに治療した。

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龍さん「日々勉強していないと追いつかない?」

松村「はい、われわれは年間1000時間の研修を実施している。自分の時間を使って自主的にやっている。」

ここでフリップが出てきて歯科医の平均収入は45万円!

徳真会グループはこの倍の収入があるという。

小池「いい歯医者、わるい歯医者の見分け方は?」

松村「誠実な歯医者さんがいい歯医者。」

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茨城県内のとある場所。閉院した病院から運ばれた歯科医用機器。

廃止は2010年で1392軒あった。新品なら500万円する機械もある。

この会社ではメンテナンスした後に東南アジアなどに危機を売る。

小池「どうしてこういうことになるんですか?」

松村「供給が過剰になっているので、不人気な歯医者はつぶれるということですかね。」

松村「扱う業態や様態が変わっている。夢のある業種にすべき。」

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午前8時、新津市のまつむら歯科医院。厳しく張り詰めた雰囲気の朝礼からスタート。松村理事長は朝礼後、他の医院に出かける。恒例の理事長チェック。「スリッパ」「トイレの鏡」などをチェックして改善を促す。

感動を与えられるような「技術」と「サービス」を行うために。

マナー専門のコンサルタントも呼んで研修がある。

さらに特徴的なのは「コンシェルジェ」の存在。細かいアドバイスを歯科助手や歯科医、そして患者さんにもアドバイス。片付けも仕事だ。

このマネジメントリーダーが、仕事の流れを見て、待ち時間を見ながら医師にテキパキと振り分けていく。「待ち」の患者がいなくなった。

他の診療所のライブ映像も画面で見ることができる。良い例も悪い例も見ることが出来て、指摘指導もできる。

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龍さん「医療はサービス業だといわれますが。」

松村「感性を磨く訓練は汚いところからはできない。人がからむところはみんなサービス業だ。」

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編集後記・・・医療と経営を意識的に分離しコメディカルを図る。人道的な合理性。