4月にインド国産車「ナノ」が発売された。低価格で大ヒットしている。インドは5%の経済成長を続けると予想され、国際的な力も大きくなってきて政治大国になってきている。その軍備も増大、兵力130万、軍備の近代化を進め、近海から外洋へ、さらにPKO部隊の派遣など、影響力を強めている。軍事パワーを積極的に利用して国際発言力を強めているインド。かつては非武力で独立を勝ち取ったインドの今に迫る。

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山岳地帯で軍事訓練に励む様子が映像に。インド軍はグローバル化を推進、特に海軍は近海から外洋へと乗り出す。インド洋での訓練、ムンバイ沖で訓練に同行を許された。ミサイル駆逐艦に乗船。シーレーンを自力で守るため、その安全確保が必須。そのための訓練である。イギリス流儀の軍隊で、夜になって交戦状態の訓練を行なう。

海軍は兵士の強化も行なっており、中学卒業から高校卒業に条件をあげてレベルアップを図っている。兵士には給料が支給され、食事も地域や宗教の違いに対処しいくつも種類が用意されている。

演習の最大目的である潜水艦の追跡が始まった。他国の潜水艦を牽制する狙いも有る。

インド洋では各国間のせめぎあいがあり、戦略的にも重要視されている。今まではアメリカが圧倒的に支配してきたが、中国が経済発展に伴い力を発揮し始めてきている。

例としてスリランカにおける新しい港の建設は中国が進めている。アメリカは潜在的なリスクになると、こういった港湾建設に神経を尖らせている。

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ソマリア沖でも中国が進出。インドは陸軍士官学校で士官を育成している。留学生が多くスリランカ・モルディブなど22カ国から受け入れている。この施策はその後の主導権争いに優位に働くと踏んでいる。

インド洋の海洋大国として存在を増している。

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1770年、東インド会社の傭兵部隊として設立されたインド軍。植民地時代はイギリス軍の一部として戦い、ナチスドイツや日本とも戦った。

戦後、武力に頼らず独立を勝ち得たインド。初代首相ネルーは軍が暴走しないよう足かせをはめて、軍の力を抑えてきた。しかし政治大国となってきた今、軍事改革も進められた。

ウッタルライ空軍基地、ミグ21などソ連製の時代遅れの戦闘機を抱える。インド軍は戦闘機126機購入を決めて、軍事技術の確保も試みている。空軍参謀長も「レーダーに拘る」と語る。

バンガロールで開かれた航空ショー。そこでロシアのミグ社がミグ35の売り上げにヤッキ。方向を自由自在に変えられる。一方対向するのがローキード・マーチン社。F16を一番の売りにしたいと考えている。

オービル・プリンズ副社長も「なんとかして勝ちたい。

こういった世界メーカーを競わせることがインドの狙いだ。

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最大の政治における目的は国際連合の常任理事国入り。2003年には常任理事国入りを逃した。アフリカなどから支持が得られなかったのが原因だ。

ミズラム州の山間の軍事施設。ここに訓練所があり、世界最高レベルのテロ隊対策が身につくという。

ブータン軍兵士も訓練に参加。これまでもアジア・アフリカ数十カ国から訓練に来ている。

国際的にはテロ対策が急務であり、訓練もそれを中心に実施。村の住民も総出で訓練に協力。村ではテロリストに襲われ村民が殺されたという設定。兵士も村人も真に迫った訓練を行なう。住民を味方に付ける行動。こういった独自の対テロノウハウは大きな武器になっている。

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PKO活動も積極的に行い、リベリアでは女性だけの部隊が赴任しておる。リベリアでは内戦収束後も秩序が不安定だ。そこに女性兵士の隊を送り込んだのである。

目的のひとつは豊富な鉱物資源。他にもスーダンやコンゴなどにも派遣されている。リベリアには中国も触手を伸ばしており、大学や病院のスタッフも派遣している。インドと中国の形を変えた資源確保競争ともいえる。

女性PKO隊長のサントシュさん、子供に会いたい気持ちを抱えつつも、リベリアで夜間パトロールに従事。担当地域との住民とのコミュニケーションを図り、犯罪が減少している。独自のノウハウで物量の中国に対抗しているインド。

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今年国産空母の建設に取り掛かった。この空母が就航すれば、海洋に大きな影響を与える。

インドは積み上げた軍事実績によって、支持を広げ常任理事国入りを目指している。巧みでしたたかな軍事外交を行ないながら。変化を加速させるインド軍、巨大化するインド軍事パワーが世界に影響を及ぼしつつある。