今月19日に仙台市で交番勤務の警察官が市内の大学の学生に刃物で刺されて殉職されました。犯人は「現金を拾ったので届けに来た」と言って被害者の警察官に接近したそうですから、悪質です。凶器のナイフの他にも複数の刃物を持っていたそうで、接近した時にモデルガンで被害者を狙撃した後に刺殺したということで、身を守る隙もなかったことでしょう。隣の部屋にいた上司の警察官が走り出た時には被害者は既に倒れており、犯人がさらに攻撃する姿勢を見せたために上司の警察官はやむを得ずに銃を発射し、犯人は死にましたが、当然の処置でしょう。亡くなられた警察官はまだ33歳の若さでした。

 

上の写真は日光の湖ですが、日光であるレストランの場所を聞くために交番によりました。その交番は普通、街で見かけるような、入り口が開いていて真正面に警察官のデスクがあるというような造りではなく、入り口の二重のガラス扉が建物の横にあって、警察官の方はその奥から短い通路を通って出てきて私が目指す場所を教えて下さいました。

 

この交番は場所が日光ですから寒さ対策としてそのような造りになっていると思われますが、温度、気候はともかく、安全対策としてそのような構造が最低限必要だと思いました。日本以外には世界のどこにもない交番という施設には危険が伴います。一般人も異常性格者にどこで出会うかわかったものではありませんが、交番は警察官から拳銃を奪うという目的のために襲われる危険があります。ドアが常に開いている交番やすぐに言葉を交わせる警察官は一般人には有難いのですが、それは性善説が通用する世の中であれば、ということです。

 

このような事件が起こるようでは、警察官とのガラス戸越しの会話も致し方ないでしょう。交番の安全化と電車のホームドアの設置は国民にとって非常に大切な事案なのではないでしょうか?