言わずと知れた不朽の名作パターNEWPORT2。
タイガーウッズ選手もほんの一時期は当時の契約メーカーであったNIKEのパターを使用していた期間もありましたが、そのプロキャリアのほとんどを通して使っているほど(なお、プロデビュー当初はトライレイヤードを使用していた)。
このモデルは一つの完成型と表現しても疑問の余地はないでしょう。
さて今回はパッと見これはNEWPORT2? オイルカンのはずでは?という困惑を呼ぶ1本を挙げてみます。
何かが違う感じだが、形状的にはNEWPORT2で間違いなさそう。
ソールのロゴもその通り。
お馴染みのフォルムですよね。
このスクウエア感がやはりこたえる。
オイルカンシリーズは1997年頃のリリースと記憶しています。
次に同シリーズの姉妹モデルを見てみます。
SONOMA。
(カリフォルニア州サンフランシスコ北部の町の名前。私はこのエリアでゴルフの修行をしておりましたので思い入れが深過ぎるモデルです。なお、2本所有しています。)
オイルカン特有のガンブルー処理による黒染め。
経年による部分的なサビの風合いが素晴らしい。元々錆びつき防止としての処理にもかかわらず。
現代のモデルにはもう見られないフィニッシュです。
よくよく見るとネックのないNEWPORTなんですね。今更ですが。
で、先のNEWPORT2は何が違うかと言うと、オイルカンシリーズのキモであるガンブルー処理が施されていないのです。
元からそうなのか、歴代のオーナーが剥離処理を施したのかは知る由もありません。
ただここにはシルバーの素材むき出しのNEWPORT2が存在しているという事実のみが悠然と主張しているだけです。
ホーゼルの縁周りを見ても表面処理は見当たらず。
ネック根元も然り。
この1本は刻印部もキレイにカラーリングされていてまるで別のモデルのような佇まいを醸しています。
私の記憶では同時期にロングネックのモデルであったりタイガーウッズ選手のアニバーサリー的なモデルがこのシルバーの素材感で出ていたような気がします。
これはこれで実物を構えてみると見え方にムラがないのでどこまでもスクウエア感が伝わってきます。ついでに美しさも。
コースで使いたいのもやまやまですが、本品は使用せずにコレクションとしての保管を決定しました。