言霊とはよく言ったものだと思う。
胸を刺す言葉
暖かく包み込む言葉
一つの言の葉で見える世界が変わるのなら
それはもう、只の一音ではないのだろう。
涙を流させた言葉
喜びに溢れた言葉
驚きを生んだ言葉
愛の言葉
相手が近しい人であるほど、
誰もが気づかないうちに
見えない力を使っているんだ。
それはきっと
奥深く、壮大で
人が唯一授かった
最後の能力なんだろうな。
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しかし例外というものは存在する。
あくまで被害は最小限に
気づかない様に
傷つけるための
いわば一時的に魂を
封印した言の葉を
僕は見抜く力を持っている。
要は
物事の本質など
決して最初から表面にあるはずがないんだ。
虚言、中傷、
はては謀略、策略、欺瞞
そのために使われる言葉など、哀れむ価値すらない。
最近はそう、こう思う事もある。
『魂でさえも偽る事ができるんじゃないのか』
さすれば、総じて信じられるものなどない。
言葉は最も重要であり最もいらないものなのかもしれない。
しかし、
全ての事象には裏がある
ということを常に念頭に置けば、
自分への衝撃は最小限で済む。
結局は計らずとも相手の思惑に乗ってしまう訳だが。
それでも受け身をとることに何の疑問も感じない。
僕は繊細で傷つきやすいのだから。
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『僕は繊細で傷つきやすいのだから』
本当に喜びを、愛を伝えたかったのだったら?
本当に感謝の気持ちを、立ち向かう勇気を伝えたかったのだったら?
何も裏などなく、本心を伝えていたのだとしたら?
繊細で、傷つきやすい
繊細で、傷つきやすい
繊細で、傷つきやすい
喜びは怒りに、愛は憎悪に
そうとらえてしまうのなら
繊細で、傷つきやすい
なんて、
卑屈で被害妄想のかたまり
でしかない。
確かに全てが奇麗なものであるはずがない。
だけど奇麗なものがひとつもないなんてことは絶対にない。
お願いだから取り戻して欲しい。
受け取る魂を偽ってしまっているのはあなた自身なのかもしれない。
虎馬に支配されちゃいけない。
きっと閉塞された世界だったんだよ。
少しもやがかってしまったんだ。
伝えることを、心から受け止めることをやめないで。
少しずつ、取り戻そうよ。
いらないものを、見すぎたんだ。
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ごめんなさい、
もう戻れないんだ。
なにが真実かなんて、もうわからなくなってしまった。
その言葉さえも、信じられない。
どこが、なにが僕の起源だったのか、
そんなことももうどうでもよくなってしまった。
言葉なんて、ただの一音であればよかったのに。