その頃見ていたテレビ番組といえば、仮面ライダー やウルトラマン 、それとドラえもん くらいでしたので、ちょっと年齢層の高い少年漫画誌は、なんとなく怖く、また、レベルが高い感がありました。
そんな中、あしたのジョー は、暴力シーンは多かったものの、比較的見やすい絵であったためか、ほぼ唯一楽しめた漫画だった記憶があります。
というより他のマンが覚えていないんですよね(--;
ただ、連載開始時からではなくむしろ終盤に近い頃で、叔父も毎週購入していたわけではなかったようで(あるいは仕事帰りに捨ててきてしまったか)、話が飛び飛びでしか覚えていませんでした。
その後、アニメ化されましたが、私にチャンネル権はなく、劇場版映画化されるまで、全話を観ることは叶いませんでした。
就職し、ある程度自由なお金が使えるようになったちょうどその頃、絶版となっていたコミックスが、完全復刻版として発売されたのです。
全20巻を毎月2冊ずつ発売されるというもので、10ヵ月かけて全て購入しました。
(ちなみに今は、全12巻構成の文庫本サイズの漫画で発売されているようです)
言うまでもありませんが、この作品は、大きく二部構成になっています。
ライバルである力石徹との国内タイトルマッチまでの第一部と、それ以降から世界タイトルマッチまでの第二部という分け方になっています。
コミックでは統一タイトルですが、これらは後にアニメ化されるテレビシリーズ と劇場版 において、共に「あしたのジョー 」と「あしたのジョー2 」として、分かれることになります。
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東洋の大都会といわれるマンモス都市東京。
その華やかな東京の片隅の、よどんだ川岸に集まるゴミくずのような街の一角に、一人の少年が訪れた。
公園で眠っていた酔っ払い丹下段平を踏みつけたことから始まり、その少年は段平から拳闘に誘われる。
無碍に断る少年だったが、ヤクザに絡まれた段平を助けるため、喧嘩の輪に入っていった。
ヤクザの一人に誰何され、少年は名乗る。
「ジョー・・・矢吹丈だ」
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劇場版で初めて通しで観た私にとって、コミックの詳細さは、感動ものでした。
テレビアニメ版でも同等の詳細さはあったのかもしれませんが、ドヤ街の子供たちの信頼を得るようになるまでのいきさつや、少年院での他の受刑者たちとの関係、白石財閥と葉子との感情の交錯、ウルフ金串の挑発と苦悩、そして力石徹との邂逅から友情の芽生えに至るまでなど、凝縮されすぎた映画では表現しきれなかった処々の事情が示されていたので、その内面まで理解できました。
終盤、力石とのタイトルマッチも、途中のラウンドは数字だけでスルーされていましたが、原作ではその間の、登場人物それぞれの心情が説妙に描かれており、断片的な映画を補完することができたのです。
劇場版は、原作を読んだ人が思い出せる程度にまとめた作品、という位置づけだったようにも感じました。
そして、コミックベースでは半分に満たないところで訪れる、第一部終了となる、あのシーン。
その部分、映画では、少し過剰演出じゃないの?と思いましたが、コミックを読むことで、そこに至る心境の変化をより深く感じることができ、むしろ原作に物足りなさを感じるくらいでした。
しかし、それは当時のままの、劇場版の演出を見ていない頃であれば、これ以上ない良さだったのでしょう。
今でこそ、各種の画法が研究されていますが、当時としては画期的なコマ割でもあったはずです。
今ではすっかりヨゴれてしまった私ですが、あの漫画で感動したかった。
そう思う、前半の最終ページだのでした。
名作だので、第二部は別に書きます。
そうそう、山ピー主演で、2011年に実写上映されるそうですね。
↓公式ページ
http://www.ashitano-joe.com/
矢吹丈:山下智久
丹下段平:香川照之
力石徹:伊勢谷友介
白木葉子:香里奈
というキャストが発表されています。
ううむ、見た目は原作イメージとちょっと違うけど、案外いいかも。
ちなみに私、白木葉子は檀ふみ で、マンモス西は岸部シロー のイメージが定着してますwww
てことで、今日はここまで。
あしたのジョー 全12巻セット (講談社漫画文庫) [文庫]
高森 朝雄 (著), ちば てつや (著)