アレキサンダー大王 の書記官エウメネス を主人公とした、その波乱万丈の生涯を描いている漫画です。
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マケドニア国王フィリッポスに才能を買われ、書記官候補の文官として王宮に就職したカルディアのエウメネス。
王宮日誌の編纂、王宮図書館の管理など、文官としての主業務のほか、子供用玩具の製作から、戦場で武官に追従できるレベルの騎馬技術の習得まで、様々な雑務をフィリッポスから言いつけられていた。
そんな日々をすごす中、王宮にて、額に蛇の痣を持つマケドニアの王子、アレクサンドロスと初の邂逅を果たす。
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エウメネス幼少時代のエピソードの残虐さ、少年時代の戦略の奇抜さに比べると、正直この巻はやや(格段に?)インパクトに欠ける感があります。
しかし、これから起こるであろう処々の波乱な時代を、ダイナミック且つ丁寧に展開するためには、どうしても必要なステップなのかもしれません。
要点となるのは、マケドニア王宮での人間関係でしょうか。
マケドニアと周辺諸国との関係を交えながら、国王をトップとして、以下、王家の両輪とされる「将軍」と「元老」の二大重鎮を主軸に、その主従関係や、エウメネスらに至るまでの立ち位置までを解説しています。
見慣れない名前を持った登場人物がかなりでてきますが、上手く特徴を捉えて順序良く登場してくるので、ほとんど混乱なく読み進められました。
それにしても、やはり将来のマケドニアを背負って立つ男だけのことはある(←ダレのことかはあえて書きません)、というのがこの巻の全体を通しての感想です。
表紙を開いた、内部タイトルにある残虐な挿絵が、本文の脈略にでてこなく、非常に気になるのですが、ひょっとして今後あるいはそういうことになるのかな、なんて想像を膨らませてしまいます。
(これじゃ、何のことかわかりませんよね^^。是非読んでみてくださいwww)
今後の展開がますます楽しみなのですが、遅筆な作者ゆえ、順調に行っても、コミックである限り次を読むのは来年の今頃以降になるものと思われます。
それまでは、一巻から何度も読み返すことになりそうです。。。
なお、全体を通しては、決して怖い話ではありませんし、やや史実と解釈の異なるエピソードを含めた歴史漫画という位置づけだとは思いますが、要所要所での残虐なシーン(画)が手加減していない感があります。
それだけリアリティがあるとも言えますが、小さいお子様、一般的な意味での心臓の弱い方、注射されるときの針を見ていられないくらい血が苦手な方には、オススメできません。
その旨、予めご了承ください。
今日はここまで。
ヒストリエ(6) (アフタヌーンKC) (コミック)
岩明 均