ぼかさない現実?ガンバの冒険 | 陥穽

陥穽

陥穽(かんせい):落とし穴
詐称・詐欺・偽装・・・世の中はさまざまな陥穽に溢れている
騙されちゃいけない、なんて事書こうと思ったけれど・・・
感想文が多くなってしまった(^^;

ちょっとしたキーワードで、昔のことを思い出すことがあります。

先ほど、つり革広告だったか「ひらめく空」という表現がありました。

と、頭の中に、昔聞いた曲が流れ出しました。

逆巻く波と閃く空が・・・

ここでお分かりの方は、私と同年代で、かつ、相当な動物(じゃないな~?笑)マニアです。

はい、アニメ「ガンバの冒険 」のエンディング曲「冒険者たちのバラード 」です。

ガンバの冒険といえば、

ガンバ!ガンバ!ガンガンガーンバ!

を思い浮かべる方が多いでしょう。

しかしその、元気がでる明るいオープニング曲とは打って変わった、暗く下向きなエンディングは、立ち向かう敵の巨大さと恐怖を表しているような気がします。

アドベンチャー要素を持った物理的な本筋を支える、心理的要因を歌った曲、といった感じでしょうか。

オープニングが表なら、エンディングは内面を表しているような。子供向きの魅力を歌うオープニングと、大人の渋さを醸すエンディング。

陰と陽をあらわしている、そんな気さえします。

それでありながら、どちらとも、物語にマッチした良い曲です。
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日常に飽き飽きしていた町ネズミのガンバは、ある日、海を渡って助けを求めにきたという幼いネズミの忠太に出会う。
忠太らが住んでいた島に突然白イタチのノロイがやってきて、次々と仲間たちを襲いだしたのだ。忠太は、一族を代表し、家族を残して島を出てきたのだという。
ノロイを倒すことを決意したガンバは、忠太の導きで、親友のボーボのほか、途中で出会ったヨイショガクシャイカサマシジンと共に、いまやノロイ島とまで噂されるようになった恐怖の島へと向かった。
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自然の壮大さと恐さを表現しているのか、比較的殺伐とした風景があり、その中をそれとは逆に親しみやすいタッチで描かれたガンバたちが、これまた反して強い線で描かれた宿敵ノロイを始めとする、イタチや、キツネ、そして、人間といった敵たちに襲われるシーンに、当時小学3年生だった子供心に若干の違和感を覚えながらも、決して人間の視点ではない描写にうっすらと感動したのを覚えています。

その特殊な構成と表現に、第一話ではありませんでしたが、初めて観てから数分で虜になりました。
中でも最も惹きつけられたのが、ノロイの鳴き声でしょうか。

るろろろぁ、ららるるるるるろろろららららぁ

文字で書くとこんな感じですが(って、なんか違うような気も。。。^^;)、人によってはぜんぜん違う聞こえ方かもしれませんw

しかしこれがまた、残虐なノロイにぴったりな、恐怖を禁じえないなんとも言い難い旋律を持っていて、背筋が凍ります。

原作は斉藤惇夫 氏の「冒険者たち」です。

原作では、ガンバの他に15匹のネズミが冒険を共にします。アニメ化するにあたり、たとえば、原作でのボーボマンプクというネズミがいますが、アニメではこの2匹の性格や体格を合わせた個性をもったのがボーボだったり、イカサマイダテンイカサマだったりと、合わせ込みされています。

たぶん、私もそうでしたが、アニメが先で原作が後としたほうが楽しめると思います。アニメが後だと、物足りない気になるかもしれませんね。
ただし、原作の単純なアニメ化ではないので、アニメのテイストのつもりで読んでしまうと、ちょっと違和感があるかもしれません。

原作の詳細については、後日(ちゃんと読み直してから♪)改めて記事にしますが、児童書でありながら、弱肉強食の世界や、死について、ごまかしたり何かで包み込んだりした表現はなかったように思います。

そういった面からも、アニメで楽しんだ後、ちょっと時間を経て少しでも人生経験を積んでから読むと、より楽しいのかなぁという気がします。ある意味別物といっても良いかもしれませんね。

どちらか一方でも、楽しめます。しかし、やはり別々の作品とみる方が正解かもしれません。

今日はここまで。

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