Bon soir ★*｡
朝、クラブに着いて一番に向かいました。
何故かは分かりません。
・・・ですが、彼の姿はありませんでした。
厩舎の中には綺麗なオガ粉と残った餌。
毛布もありませんでした。
ボクが会いに行ったのは、雑種の犬のキタロウです。
ここ最近一気に老い、ついこの間から寝たきりになってしまった犬です。
どうやら今日の朝発見されたようで、
きっと昨日の夜に旅立ったのだと思います。
元気な頃の彼。
茶色の目がとってもクールだけど人懐っこくて、
自分で“可愛い、”と思い込んでる決めポーズもあったよね。
実際可愛かったんだけどさ・・・。
よく馬にあげてた角砂糖を投げてたけど、
上手くキャッチして食べてたね。
ペットボトルをおもちゃにして
いつまでも遊んでたの覚えてるかな。
同じこと繰り返してるだけなのに、
不思議と楽しくて時間を忘れさせられたよ。
彼とは1度だけ散歩に出掛けたことがあります。
犬を飼ったことが無いボクはどうしたら良いか分からず、
力強い彼の思うままに“散歩されてた”気がするよ!!
クラブでは忙しかったボクはあまり
彼と触れ合う機会は無かったけど、
1つ1つの思い出は本当に濃いと思ってる。
確実に癒しを与えてくれました。
クラブに訪れる皆を笑顔にしてくれた人気者でした。
知らない人が来たら吠えてくれるし、
キミは頼もしい番犬でもあったよ。
でも、ちょうどこの前の日曜日だったね。
寝たきりのキミのフンを始末しようとしたんだけど、
やり方が分からなくて上手くいかなくて、
結局次にレッスンが迫ってたから途中で放っておいてしまった。
普段犬達(もう1匹居ます)の世話を好んでやって下さる
会員さんがいるからきっと始末はしてもらえただろうけど、
ボクはあの時キミに何もしてやれなくて、凄く凄く後悔しています。
きっと見損なわれたでしょう。
きっと孤独に感じたでしょう。
それでも、ボクはキミのこと愛してました。
伝え切れなかったけど、愛してました。
いつもいつも懸命に生きてくれてありがとう。
また直ぐに虹の橋で会おうね。
それまではゆっくりおやすみ。
皆、皆、キミのことずっと愛してるよ!!
A la prochaine fois ★*｡
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