僕には、故郷と呼べる場所が三つあります。

一つは、生まれ育った大阪・四條畷。
もう一つは、今の僕を形作り、農業との接点を作ってくれた北海道・札幌。
そしてもう一つ、長野・野辺山。

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野辺山と出会ってから、もう20年以上になりますが、この間100回以上も出かけていて、大阪・四條畷の実家より、はるかに回数は多いです。

初めて野辺山に行ったのは、確か上の娘がまだ幼稚園児の頃、たまたま家族(当時の(笑))で清里のペンションに泊まり、ちょっと足を延ばしたのがきっかけでした。

清里から国道144号線を北上し、JRの最高地点を過ぎた辺りから、急に視界が開け、どことなく北海道を思わせる広大な農地と雄大な八ケ岳⛰
すぐに魅力されてしまいました(^^)

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当時は、毎日毎日ほぼ終電まで残業で、ちょっと身体を壊し、他機関に出向させてもらったのに、そこはさらに酷く、ほぼ毎日午前3時頃まで残業という、ストレスフルな環境にいて、かなり疲れていました。

一方で、家庭では、上の娘もよちよち歩きの下の息子も自然大好きな元気な子どもで、休みには、出来るだけ自然を感じられる場所に出かけるようにしていました。

僕自身が、山と田んぼだらけの、当時は本当にど田舎だった四條畷で生まれ育ったこともあり、子どもは自然とともに過ごすのが一番と思っていたのもあります。

そんなある日、ふと新聞を見ると、茨城県のある海沿いの町の家庭菜園付き別荘の広告に目が留まりました。

僕の職場は転勤が多く、僕も就職して最初の4年間に家を5回も変わったほどです。
なので、転勤の可能性がある若いうちは、いわゆる「社宅」が気楽だし、家賃も安くていいと思っていましたが、子どものことを考えると、どこか田舎に拠点が欲しいな、となんとなく考えていましたし、別荘という言葉に憧れもありました。

もちろん、当時の奥さんにも何度となく相談はしましたが、彼女はいつも気のない返事ばかり。(それが人生最初の落とし穴とは思いもしませんでした(笑))

一方、僕は、新聞広告に飽き足らず、別荘地を紹介する雑誌を買ったりして、どんどん妄想が膨らみ、とうとう青山にある別荘地専門の不動産屋に行くまでになっていました。

そして、そこでたまたま見つけたのが野辺山の別荘地。
何かの縁を感じ、「衝動買い」してしまいましたf^_^;

あれから21年。
毎年夏になる前の草刈りと、ベランダのペンキ塗りがルーチンとなり、ここを拠点にスキーやテニス、温泉など、とにかく四季折々の楽しみを重ねて来ました。


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最初の離婚のきっかけが、ここを買ったことだったし(と言われました(笑))、2度の離婚など人生のどん底にいた僕を慰めてくれたのもここでした。

そして、長年一緒に暮らした豆柴の「はな」もここに埋まっています。

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そんな野辺山に最後に行ったのは昨年の11月。
今や自分で行くことは出来ませんが、誰かのチカラを借りてでも、もう一度、行ってみたいと思います。

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